
【少年野球ダイジェスト】球速アップは「投げない練習」から 小学生に推奨する3つの土台作り(’25 11/15)
本日の注目テーマは「選手の健全な育成と技術向上」。威圧的指導の根絶を目指す取り組みから、守備や投球の専門的な技術論まで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・球速アップは「投げない練習」から 小学生に推奨する3つの土台作り(参考:First-Pitch - ピッチング)
小学生が球速アップを目指すには、投げ込みだけでなく、体の使い方を覚える土台作りが重要です。専門家は、並進運動(横の動き)、股関節の使い方、回転運動(分離動作)の習得が必要だと指摘します。野球アカデミー「NEOLAB」の内田聖人氏は、横の動きを養う「ラテラルジャンプ」を推奨。理学療法士の伊藤聡希氏は、体重移動の鍵となる「ヒップヒンジ(股関節の折り畳み)」をスクワットドリルで習得することが大切だと語ります。中学硬式の強豪「関メディベースボール学院」の井戸伸年総監督は、棒を使った「胸郭エクササイズ」で下半身と上半身の分離動作を養うことが「手投げ」を防ぎ、球速アップにつながると説明しています。
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・暴力暴言根絶へ 徳島県が導入した「すだちくんカード」制度とは(参考:First-Pitch - 指導法)
徳島県軟式野球連盟は、威圧的な指導や暴言を根絶するため、2025年1月1日から「すだちくんカード」制度を導入しました。これは、連盟に寄せられる投書の大半が指導環境の改善を求めるものだったことを受け、同連盟の十川佳久会長が導入を決めたものです。イエロー(警告)、レッド(退場)に加え、フェアプレーを称賛するブルーカードを独自に採用。レッドカードは即刻退場となり、当該大会の以降の試合に出場できません。イエローも累積2枚で同様の処分となります。審判へのクレームも警告対象とし、別途「協議(リクエスト)」制度も開始しました。8月の大会ではブルーカードが1枚提示された一方、レッド・イエローはなく、今後も「"抑止力"として機能させていく」とのことです。
・ゴロ捕球が苦手な選手に共通する「胸を張る」姿勢 専門家が推奨する構え方(参考:First-Pitch - ディフェンス)
内野守備の専門家である武拓人氏は、ゴロ捕球が苦手な選手に多い「胸を張る」姿勢では、イレギュラーなバウンドに対応しにくいと指摘します。理想的な捕球姿勢は「真っすぐすぎず、低すぎない」こと。武氏は、みぞおちを背中方向へ少し丸めるイメージで構えることを推奨しています。この姿勢をとることで、自然とグラブが下に落ち、ボールに合わせて柔軟に対応できるようになるといいます。胸を張った状態ではグラブを自在に操作できませんが、懐に余裕(奥行き)を作ることで手が柔らかく自由に使えるようになり、様々なバウンドに対応できる柔軟な守備姿勢が身につくと解説しています。
編集部のコメント
子どもたちの未来のために、指導環境と技術指導、その両輪をアップデートし続ける姿勢が大切ですね。
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