川崎宗則が実感した「環境と人間関係」 3年計画で伸ばした“野球との向き合い方”

川崎宗則が実感した「環境と人間関係」 3年計画で伸ばした“野球との向き合い方”

川崎宗則が語る挫折から学ぶ“心の成長法”

 

 44歳になった今もひたむきに野球と向き合う川崎宗則氏が、自身のプロ入り直後の苦悩や気づきから得た「環境」「人間関係」「使命感」との向き合い方を語っている。ドラフト4位で入団し、上手すぎる先輩たちとの初めての寮生活、1年での"クビ"を覚悟した挫折、それを乗り越えた発想の転換は、仲間と切磋琢磨を続ける野球少年・少女にとっても道しるべとなる内容だ。

 

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 プロ1年目は、地元・鹿児島を離れての初めての寮生活や先輩選手のレベルの高さに自信を失い、1年での戦力外を覚悟したという。この時の心境を「他人が評価するのに、当時は自分で1軍に上がれないって評価してた」と振り返る。しかし、この"諦め"が一つ目の転機となる。そこからは「自分で評価するのを"諦めた"」といい、「よし、"クビ"になるんだったら、この寮生活を楽しもう」と、肩の力が下りて、気が楽になったと話す。

 

 どんな人間でも、新しい環境に順応するには時間が必要だ。川崎氏は、プロ入り直後の焦りや戸惑いを、"諦め"という感情と上手く付き合うことで徐々に環境に順応していったことが伺える。

 

 2年目になると、野球に向き合う姿勢などに憧れる先輩もでき、チームメートやコーチといった周囲の人間性が分かってきたという。そして、3年目には、次は自分がその先輩のような存在にならないといけないという使命感が生まれたと話す。

 

 この3年間のプロセスは、野球だけでなく成長期における子どもたちにも共通する面もある。保護者やコーチたちは、技術指導のほかに、環境や人間関係に目を向けさせる重要性を改めて感じ取れるのではないか。川崎氏も「プロを目指す子どもたちにとって、実際には練習以外の時間にどれだけ多く吸収できるかが後々大きく影響する」と話している。

 

 多様な経験を受け入れ、それを楽しむことで自然に次のステップが見えてくる。保護者やコーチも、選手たちの失敗や葛藤を価値ある時間として受け入れて、サポートを続けることが大切だ。

 

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