【少年野球ダイジェスト】中学王者がSNSで「手の内を隠さない」理由と、投球ドリル新常識(’25 11/12)

【少年野球ダイジェスト】中学王者がSNSで「手の内を隠さない」理由と、投球ドリル新常識(’25 11/12)

本日の注目テーマは「選手の成長を促す指導法と最新トレーニング」。全国トップチームの情報発信の考え方から、投手の制球力やリリースポイントに関する具体的なドリルまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

なぜ手の内を明かす?全国2冠「東海中央ボーイズ」がSNS発信を重視する訳(参考:First-Pitch - 指導法)

 

中学硬式で全国2冠を達成した「東海中央ボーイズ(愛知)」は、SNSでの情報発信を重視しています。小学生チーム「東海中央ジュニア」のインスタグラムでは、練習内容や技術のコツを動画で公開。ライバルにも手の内を明かすことにもなりかねないですが、竹脇賢二監督は「野球の普及活動に寄与したい」と思いを語ります。チームの透明性や選手の表情を伝えることを目的とし、保護者からは「ベンチでの表情が見られて宝物になる」と好評です。閲覧数が10万を超える投稿もある中、竹脇監督は「相手が強くなれば、東海中央ももっと強くなる」と述べ、少年野球全体の盛り上げを考えています。

 

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"球が抜ける"悩みを解消。力を伝える「肩甲骨の斜め前」で押す壁押しドリル(参考:First-Pitch - トレーニング)

 

小学生によくある「球が抜ける」という投球の悩みに対し、「関メディベースボール学院」の藤田真悟トレーナーが最適なリリースポイント習得法を解説しています。最も力が伝わるのは「肩甲骨よりも斜め前」であり、体の真横や前過ぎる位置では力が入りにくいと指摘。自宅で簡単にできる「ボールトレーニング」として、柔らかいボールを壁に当て、肩よりやや前の位置で利き腕で押すドリルを紹介しています。この練習は、下半身の加速を活かすためにも重要な「前でボールを押す」感覚を養い、無理な投げ方による肩の故障予防にも繋がります。

 

「集中しろ」は逆効果?ピンチで制球を乱す"凝視"と、プロが教える"ぼやっと見る"技術(参考:First-Pitch - トレーニング)

 

ピンチの場面で投手に「集中しろ」と声をかけると、捕手のミットを凝視してしまい、かえって体が固まり制球を乱す原因になると、プロトレーナーの高島誠さんは指摘します。オリックス・山岡泰輔投手らも指導する高島氏によると、凝視は首の緊張を招き、肩の開きや腕振りの弱さなどフォーム全体に悪影響を及ぼすとのこと。対策として、周辺視野を活用し「ぼやっと見る」技術を推奨しています。シャドーピッチングで視点を移し替える練習を取り入れることで、リラックスした状態でスムーズな動作が可能になります。「真面目な子ほど固まってしまう」ため、あえて「一点集中」しない見方が大切だと解説しています。

 

編集部のコメント

指導者が最新の知識を取り入れ、選手の特性に合わせた声かけを工夫することが、成長への近道となりそうです。

 

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