
【少年野球ダイジェスト】球速アップは「利き腕だけ振る」な! 回転力を生む“グラブ側の引く力”(’25 11/11)
本日の注目テーマは「選手の成長段階に応じた指導法と、それを支える周囲の視点」。中学野球への移行期における育成論から、技術的なヒント、保護者の負担軽減策まで、少年野球に関わる皆様に役立つ情報をお届けします。
・球速アップは「利き腕だけ振る」な! 回転力を生む"グラブ側の引く力"(参考:First-Pitch - ピッチング)
球速アップには「投げる腕を振る」意識だけでは限界があると、中学日本一経験のある「関メディベースボール学院」の藤田真悟トレーナーは指摘します。重要なのは、体の回転力を最大化させるために「グラブ側の腕を引く力」を利用すること。投げる腕を前に出す力と、グラブ側を引く力が合わさることで背骨の軸が回転し、ボールに力が伝わります。多くの選手が投げる腕だけを意識しがちですが、グラブ側を引かないと頭が突っ込んで回旋が生まれません。記事では、ゴムチューブを壁に括り付け、グラブ側の手で引く動作を繰り返す練習法を紹介。この引きつけ動作の習得が、球速アップへの鍵となると説明しています。
・【無料イベント参加受付中】12.1開幕|悪癖を直して、球を変える「投げ方改善4DAYS」に今すぐ申込む
・軟式→硬式の移行は「半年がかり」 全国2冠監督が語る"焦らせない"育成法(参考:First-Pitch - 指導法)
中学硬式野球で今夏全国2冠を達成した「東海中央ボーイズ(愛知)」の竹脇賢二監督は、軟式から硬式に移行する中学1年生の指導について「半年かけて慣れさせている」と語ります。小学生時代とはバットの重さ、投本間・塁間の距離、チームメート、指導者、環境という「5要素」が一変するため、保護者にも入部時に「最初からまともにできるわけがない」と丁寧に説明。キャッチボールも無理な距離は投げさせず、基本の反復練習を重視します。竹脇監督は「絶対に起こしていけないのは"事故"」と述べ、集中力が途切れないよう緊張感を保つことを指導者に要求。焦らせずに順を追って成長を促す指導法が、全国屈指の強豪チームを作り上げています。
・弁当作りが「つらい」…調理だけではない、保護者の"見えない労働"と軽減策(参考:First-Pitch - 食事)
少年野球の保護者にとって「お弁当作り」は、早朝の調理だけでなく、試合後の泥だらけの弁当箱や水筒の洗浄・片付けまで続く、負担の大きい作業です。First-Pitchのポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」では、夏場の食中毒対策や「お米1キロ」といった栄養指導への対応、兄弟間のメニュー個別対応など、過酷な"タスク"が語られました。この負担を減らすヒントとして「完璧を目指さない」心の持ちようが勧められています。塩むすびと具だくさんのスープで済ませたり、コンビニ弁当を「愛情を詰め直す作業」として活用したりすることも有効です。また、食洗機対応の容器を選び、家庭内で「自分で洗う」ルールを徹底することも、負担軽減と子どもの自立につながると紹介しています。
・練習の8割を守備に! 楽天Jr.が目指す「スモールベースボール」での3度目V(参考:学童野球メディア)
12月26日開幕の「NPBジュニアトーナメント2025」に出場する東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアは、過去に優勝2回、決勝トーナメント進出10回という随一の実績を誇るチームです。アカデミーコーチの寺岡寛治監督が2年目の指揮を執り、練習時間の約8割を守備に割くという「守り勝つ野球」を徹底。平凡なゴロやフライを確実にアウトにすることを重視し、隙のないチームを目指しています。攻撃面でも一発長打より、出塁と走塁を絡めて「1点を奪う野球」に重点を置きます。東北6県から選ばれた16名の選手が一体となり、2018年以来7年ぶり3度目の日本一を狙います。
編集部のコメント
選手の成長段階に合わせた指導と、保護者の無理のないサポート。両者のバランスが、子どもたちの野球人生を豊かにする鍵となりそうです。
関連動画
・"足は誰でも速くなる"今すぐ実践すべき「走力向上プログラム」/村田和哉
・MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB




