
【少年野球ダイジェスト】「軸足にためる」は逆効果も?球速アップの鍵は“並進運動のタイプ”(’25 11/10)
本日の注目テーマは「走攻守の基本を見直す」。中学強豪が取り入れるユニークな走塁練習から、制球力や球速アップに直結する投球・送球のコツまで、選手の可能性を広げるヒントをお届けします。
・「軸足にためる」は逆効果も?球速アップの鍵は"並進運動のタイプ"(参考:First-Pitch - ピッチング)
プロ野球選手も指導するトレーナーの高島誠さんは、投球時の「軸足でタメをつくる」という指導が逆効果になるケースを指摘しています。人には「軸足が使いやすいタイプ」と「上げる方(前足)が使いやすいタイプ」が約半々で存在し、自分のタイプに合わない動きではうまく力が伝わりません。タイプを見極めるには、軸足(右投げなら右足)を意識して立つ場合と、前足(左足)を上げる意識を持つ場合とで、どちらがスムーズに並進運動できるか「横歩き」ドリルなどで確認する方法があります。高島さんは、指導によって本来の動きを「矯正され、制限がかかっている」可能性に警鐘を鳴らしており、自分に合った体の使い方を見つけることが球速アップに繋がると述べています。
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・短縮ベーランで「脳に余裕」を。中学強豪が実践する"12mの秘密"(参考:First-Pitch - ランニング)
春夏11度の全国大会出場を誇る中学軟式強豪「門真ビックドリームス(大阪)」は、塁間を12メートルに縮小した「短縮ベースランニング」を導入しています。橋口和博監督によると、通常の距離では「しんどい、やらされている」練習になりがちですが、距離を縮めることで選手は走ることだけに集中せず、「脳に余裕」を持って理想の走路を覚えることができるといいます。また、ベースの踏み方についても、怪我防止と踏み忘れ防止のため、強度の高い角ではなく柔らかい真ん中付近を踏むよう指導しています。この練習法により、上のレベルでも通用する走塁センスを養うことを目指しています。
・初心者に多い「切る」握り癖。制球力に直結する"親指の接点"とは(参考:First-Pitch – ピッチング)
巨人などでスコアラーを務めた三井康浩さんは、ボールの握り方について2つのポイントを挙げています。1つ目は親指の位置です。初心者は親指の「腹」で握ることが多いですが、これではボールを「切る」動きになり、スライダー回転がかかってしまいます。親指の「内側の面」で触れるのが理想です。2つ目は握りの深さで、「ボールと指の付け根の間に、指が1本入るか入らないかぐらい」が適切だといいます。深く握りすぎるとボールをスムーズに離せません。力加減も「ゆるく握って、ボールを下に向けると落ちるぐらい」が目安で、これにより手首が使え、コントロール向上に繋がると説明しています。
編集部のコメント
基本的な動作一つひとつにも、選手に合ったやり方があります。指導者は固定観念にとらわれず、個性を観察する視点が大切ですね。
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