
【少年野球ダイジェスト】球速アップの鍵は「ヒップヒンジ」。股関節の連動性を高めるバットを使った練習法(’25 11/7)
本日の注目テーマは「技術向上のヒントと練習法」。全国2冠を達成したチームの守備練習法から、球速アップや打撃フォーム改善に役立つ具体的なトレーニングまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・球速アップの鍵は「ヒップヒンジ」。股関節の連動性を高めるバット練習(参考:First-Pitch - ピッチング)
球速アップには、上半身と下半身を連動させる股関節の使い方が重要です。関メディベースボール学院(兵庫)の藤田真悟トレーナーは、投球時の安定性を高める「ヒップヒンジ(股関節を引く動作)」の習得法を紹介しています。バットや棒を背中に当て、グリップを後頭部、先端を尾てい骨付近につけ、背骨と骨盤を一体化させたまま前屈する練習です。多くの子どもは骨盤を動かさず背中を丸めてしまいますが、骨盤から動かすことで股関節が正しく機能します。先に膝を曲げるのはNGで、膝を伸ばしたまま骨盤を動かす練習から始め、次に片足立ちで行うことが、効率的な力の伝達に繋がるといいます。
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・上手なノッカーは不要?全国2冠監督が語る「複数ノッカー制」の真意(参考:First-Pitch - ディフェンス)
中学硬式野球で全国2冠を達成した「東海中央ボーイズ(愛知)」は、複数ノッカー制を採用しています。竹脇賢二監督は、ノックが上手い人ほど強く速い打球を打ちがちで、それは「自己満足」だと指摘。あえてノックが「下手でもいい」とし、左右や複数のスタッフ(計25人)が打つことで、試合で起こり得る多様な打球(ボテボテの打球など)に対応する練習を重視しています。また、速い打球より「足をしっかり使って捕れる」緩い打球で選手を動かし、体の使い方を習得させることを優先。捕れるアウトを100%取る堅実なプレーを目指す、合理的な練習法です。
・"物干し竿"で最短スイングを習得。天才打者が実践した練習法とは(参考:First-Pitch - バッティング)
バットを最短距離で出す技術の習得法として、巨人や広島で打撃コーチや2軍監督を務めた内田順三氏が、高橋由伸氏(元巨人)が幼少期に行った「物干し竿練習」を紹介しています。物干し竿のような長い棒は、体から離れると振りにくく、力を入れるには体の近くを通す必要があります。また、地面に当てないよう振ることで、自然と脇を締め、最短距離でスイングする技術が身につくといいます。ポイントは、振り出す時に脇を締め、バットが体の後ろ側に倒れないようにすることです。注意点として、グリップが下がることや、前の肩が開くことを避け、「おへその前にバットを引っ張り出す」意識が重要だと解説しています。
編集部のコメント
一つ一つの練習には、体の使い方を習得するための明確な意図があることがわかります。
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