
【少年野球ダイジェスト】週末“試合ばかり”の弊害とは? 元プロが警鐘を鳴らす「基礎体力」の重要性(’25 11/5)
本日の注目テーマは「技術を支える土台と思考法」。元プロ野球選手が警鐘を鳴らす「基礎体力」の重要性から、投球・配球における具体的な技術と思考法まで、指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・週末"試合ばかり"の弊害とは? 元プロが警鐘を鳴らす「基礎体力」の重要性(参考:First-Pitch - トレーニング)
元ロッテ・中日の大嶺祐太氏が、少年野球選手の「基礎体力不足」に警鐘を鳴らしています。自身の幼少期と比べ、現代の子どもたちは試合が多く練習時間が不足し、フォームが安定していない選手が目立つと指摘。大嶺氏が指導に取り入れているのが、サーキットトレーニングです。ジャンプやメディシンボールを持った状態でのランニング、ロープを使った体幹強化などを1時間近く行うことで、まず土台となる体力を養います。体力がつけば疲れにくくなり、結果として練習量が増え、技術習得の機会も増えるという好循環が生まれます。今では選手の成長を実感する保護者の理解も深まっているようです。
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・クイックで陥る「肩だけで投げる」罠。球威を落とさない下半身の使い方(参考:First-Pitch - ピッチング)
クイックモーションになると球速が落ちたり制球を乱す選手が多いのは、パワーの源である下半身を使えず「肩だけで投げよう」とするためだと、「関メディベースボール学院」の藤田真悟トレーナーは指摘します。クイックの本質は、大きなテークバックが使えない中でも、必要な動作を素早く行うこと。腕の振りだけに頼りパワーが伴わないと、球威は下がりコントロールも乱れます。鍵となるのは、体重移動(並進運動)を強くするため、骨盤の中にある「重心」を力強く動かすこと。藤田トレーナーは、ゴムチューブを足首に巻いて片足立ちで内外に動かすトレーニングを推奨。これにより内転筋が鍛えられ、軸が安定し、下半身からの加速を使えるようになると解説しています。
・カウント0-2の「遊び球」は無駄? 名捕手が説く「3球勝負」を恐れない配球術(参考:First-Pitch - ディフェンス)
バッテリー有利なカウント「ノーボール・2ストライク」での配球について、ヤクルトなど4球団で活躍した名捕手・野口寿浩氏が「3球勝負」の重要性を説いています。定石とされる"遊び球"も、単に外すだけでは打者に安心感を与え「無駄な1球」になりかねないと指摘。「打たれたら怒られる」という考えを捨て、打者心理を逆手に取る勇気が必要だと語ります。例えば、インコースの速球で追い込んだ後、外角のスライダーで見逃し三振を奪うなど、あえてストライクゾーンで勝負したり、バットを振らせる球を選ぶことが重要です。日頃から3球勝負を意識させることで、打者はボール球にも手を出すようになります。少年野球の捕手も、なぜその球を投げるかを考え、投手と作戦を立てることが成長につながると述べています。
編集部のコメント
技術練習だけでなく、その土台となる体力作りや、一球の意図を考える「野球脳」を育むことが、選手の確実な成長につながりそうですね。
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