理想のフォームは「肩を大きく使う」こと 指導に役立つ、故障予防のポイント

理想のフォームは「肩を大きく使う」こと 指導に役立つ、故障予防のポイント

山本昌氏が伝授、肩甲骨の活用で怪我予防

 

 日本プロ野球史上初となる50歳での登板記録を持つ山本昌氏が、長く現役を続けられた秘訣として「肩を大きく使って投げる」ことを挙げている。肩甲骨の使い方を意識することで、肘や肩の故障リスクを抑えることができるという。さらには、速く強いボールを投げることが可能になると語る内容は、全ての投手に当てはまる重要なポイントだ。

 

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 1994年に沢村賞を獲得し、2006年には史上最年長の41歳でノーヒットノーランを達成した「球界のレジェンド」は、長年にわたり大きな故障なく現役を続けられた要因として、「肩甲骨をしっかり開いた状態で投げる」意識を強調する。「ボールを下ろす(テークバック)時に手を内旋させる」動作が重要で、内旋により肩関節が開き、肩甲骨の可動域を広げることで、自然で無理のない肩の動きを実現しやすくなると説明している。

 

 さらには「肩を大きく使うと、肘や肩に衝撃が集中するのを防げます」と述べ、変化球を投じる際にもその利点が発揮されると解説している。特に投球時の衝撃をうまく流すことで、肩肘に無駄な負担が蓄積しにくくなり、長期間にわたり投球動作を継続可能にすると補足している。

 

 動きのイメージとしては「ラジオ体操第1の肩回し」が参考になるという。両肩を大きく開いた状態から反射を利用することで、スムーズで力強い体の動きを促進できる。投球時には、グラブ側の手も少し内旋させることで、体全体の動きを滑らかにし、理想的なフォームに近づけると説明している。

 

 山本氏の体の使い方は少年野球や中学野球の指導者、そして保護者にも役立つ内容だ。肩甲骨の正しい動きを活用すれば、次世代の選手たちも怪我を減らしながら、より成長できる可能性を引き出すことができるに違いない。

 

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