【少年野球ダイジェスト】球速アップの鍵は「爆発力」 専門家たちが語る出力を高める練習術(’25 10/28)

【少年野球ダイジェスト】球速アップの鍵は「爆発力」 専門家たちが語る出力を高める練習術(’25 10/28)

本日の注目テーマは「選手の特性と未来を見据えた指導法」。全国2冠を達成した監督の投手起用術から、子どもの体に合った投げ方の見極め方まで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

球速アップの鍵は「爆発力」 専門家が語るエネルギー出力を高める練習術

(参考:First-Pitch - ピッチング)

 

投手の球速アップについて、複数の専門家がその鍵を解説しています。佐々木朗希投手の中学時代を指導した鈴木賢太さんは、球速が伸びる選手に共通する「爆発力」を指摘。中学時代は走り込みで下地を作り、瞬発系トレーニングで連動性を高めることが高校以降の成長につながると語ります。今永昇太投手らを指導する北川雄介トレーナーは、「体重移動の速度」を上げるため、「体幹部分を最後まで移動させる」意識が重要だと解説。元ロッテの仙台大・坪井俊樹コーチは、長距離走よりもメディシンボール投げや短いダッシュなど、「短時間で大きな力を出す」野球の動作に近い瞬発系トレーニングを重視すべきだと述べています。専門的な知見に基づいた下地作りや体の使い方が、球速向上には不可欠です。

 

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「マウンドでやり返せは酷」 全国2冠監督が明かす"唯一無二"の継投術

(参考:First-Pitch - 指導法)

 

中学硬式野球の「3rdエイジェックカップ」で初出場優勝を果たした東海中央ボーイズ。創部13年目のチームを率いる竹脇賢二監督は、「唯一無二」の投手起用を強みとしています。今夏のボーイズ全国大会決勝で6投手、エイジェックカップ決勝では4投手を使った継投策は、試合の「流れ」を相手に渡さないため。監督は自身の「洞察力」に基づき、打ち込まれる前に投手を交代させ、選手の心身の負担を軽減します。救援投手には「点は取られていい」と伝え、打ち込まれて降板する精神的ショックを回避。「『マウンドでやり返せ』は中学生には酷」と語ります。この指導法の原点は2017年の大逆転負けの経験にあり、現在では3学年で30人を超える投手を育成。目標の「日本一」を公言し、選手や保護者と共有することでチームを頂点に導いています。

 

ゴロ捕球で見極める"最適な投げ方" 専門家が警鐘を鳴らす「不自然な指導」

(参考:First-Pitch – ピッチング)

 

巨人やWBCでチーフスコアラーを務めた三井康浩さんは、子どもに適した投げ方を見極める重要性を解説しています。三井さんによると、投球動作は腰の入り方によって「縦回転」と「横回転」の2パターンに分かれるといいます。この適性を簡単に見極める方法が、緩いゴロの捕球テストです。捕球から送球に移る際、上半身が「起き上がった体勢になる子」は縦回転、上半身が「屈んだ体勢になる子」は横回転タイプと判断できます。三井さんは、横回転の子に無理に上から投げさせるといった、体の構造や自然な動きに逆らう画一的な指導は「非常に不自然」だと警鐘を鳴らします。指導者や保護者が子どもの体の特性をよく観察し、個性に合った指導をすることが、怪我の予防と無理のない上達につながると強調しています。

 

編集部のコメント

目先の勝利だけでなく、選手の心身の負担や体の特性を深く理解することが、真の成長につながる指導の第一歩ですね。

 

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