【少年野球ダイジェスト】多賀少年野球クラブの「4年生」重視論 屋内練習で磨く“巧みさ”の秘密(’25 10/26)

【少年野球ダイジェスト】多賀少年野球クラブの「4年生」重視論 屋内練習で磨く“巧みさ”の秘密(’25 10/26)

本日の注目テーマは「選手の可能性を引き出す指導法」。怪我を防ぐ理想の投球フォームから、緊張との向き合い方、強豪チームの学年別練習法まで、少年野球の保護者・指導者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

強豪・多賀少年野球クラブが「4年生」を重視する理由。屋内練習で"巧みさ"を磨く

(参考:First-Pitch - 指導法)

 

全国大会で3度の優勝を誇る滋賀の「多賀少年野球クラブ」は、体育館での屋内練習に力を入れています。指導歴37年の辻正人監督は、狭いスペースだからこそ身に付く「巧みさ」があると語ります。打撃では「多賀打ち」、投球では小さな力で大きなパワーを生む腱を使った「バネ投げ」といった独自の練習を行います。他にもダイビングキャッチや鬼ごっこと野球の動作を合わせたメニューもこなし、さらには全員に一塁手の守備練習も実施しています。これは、送球者の気持ちを理解する狙いもあります。雪でグラウンドが使えない環境を逆手に取り、屋内で「部品」を磨き、屋外で融合させる手法が強さの秘訣です。特に「指導者の教えを完璧にできるようになる」という4年生の段階で技術を教え込むことを重視。高学年へのスムーズな移行を促し、熱心な保護者の要望にも応えています。環境を工夫に変える指導法が、チームを強化しています。

 

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理想の動作を習得!怪我予防にもなる「飛行機ポーズ」とは

(参考:First-Pitch – 投げ方)

 

巨人やWBCでチーフスコアラーを務めた三井康浩さんは、子どもの怪我予防と競技力向上の鍵として、体の使い方に合わせた投げ方の習得を強調しています。特に重要なのが肩と肘の位置関係で、投げる側の肩と肘がしっかり上がっている状態が理想です。指導者が「頭の上から投げる」と伝えると、子どもは勘違いして肩と肘が下がった投げ方をすることも。そこで三井さんが推奨するのが、両腕を肩の高さまで上げた「飛行機ポーズ」。この体勢から投球動作に移ることで、自然と投げる側の肩が上がり、肩肘への負担が軽減されます。サイドスローも基本は同じで、肘が肩のラインより下がると故障リスクが高まるため注意が必要です。指導者には、子どもの特性を見極め、個性を生かす視点が求められます。

 

試合で力を発揮できないのは「メンタルが弱い」から?専門家が指摘する"緊張の元凶"

(参考:First-Pitch - 指導法)

 

試合で力を発揮できない原因は、単に「メンタルが弱い」からだけとは限りません。青森の「八戸ベースボールクラブ」では、メンタルトレーニングで一体感が生まれたと実感。その中で、常に一緒にいる指導者・保護者がより声をかける重要性を再認識したといいます。「学童は失敗ありき」とミスを許容する姿勢で選手に接しています。野球講演家の年中夢球さんは、技術不足をメンタルの問題にすり替えるケースを指摘し、練習への意識を見直す必要性を強調します。また、メンタルトレーニングを指導する石井亘さんは、緊張を「力を発揮したい」エネルギーの表れだと解説。適度な緊張は集中力を生むため、腹式呼吸などで心身をリラックスさせ、選手のタイプに応じたサポートが重要だと述べています。技術の習熟度を見極め、前向きな声かけを続けることが選手の成長に繋がります。

 

編集部のコメント

技術の習得と心のサポートは表裏一体。選手の個性に寄り添う指導が成長の鍵ですね。

 

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