【少年野球ダイジェスト】キャッチボールの質を高める秘訣と、退屈させない「遊び」の指導法(’25 10/25)

【少年野球ダイジェスト】キャッチボールの質を高める秘訣と、退屈させない「遊び」の指導法(’25 10/25)

本日の注目テーマは「選手の成長を支える指導者の視点」。野球初心者を飽きさせない練習法から、選手の「見えにくさ」に気づくポイント、強豪チームが実践する投球動作の基本まで、指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

強豪3チームに学ぶ、キャッチボールの質を高める「目的意識」

(参考:First-Pitch - ピッチング)

 

小学生時代の投球動作の習得は、怪我の防止や効率的な力の伝達に不可欠です。全国大会の常連である守山ボーイズ(愛知)では「小学生で覚えた投げ方は一生もの」として、下半身主導の投げ方を覚えるドリルを徹底している。北名古屋ドリームス(愛知)では、特に小3・4年生の「ゴールデンエイジ」を重視し、上半身の捻り、体重移動、連動性を3段階のドリルで指導しています。また、明石ボーイズジュニア(兵庫)の筧裕次郎総監督(元近鉄、オリックス)は、キャッチボールを「野球の全てに繋がる」と最重要視。単なる肩慣らしではなく、相手の胸を狙う正確性や、リリースポイントを見る癖をつけるなど、目的意識を持つことが将来の上達に繋がると語っています。

 

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野球初心者の好奇心を刺激する、グラウンドの「遊具」活用術

(参考:First-Pitch - 指導法)

 

幼稚園児や小学校低学年は、単調な練習では集中力が途切れてしまいがちです。滋賀の学童軟式野球チーム「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督は、指導者が教えたい「基本」も、子どもが興味を持たなければ無関心になると指摘。そこで辻監督は「遊び」と「野球」を組み合わせた指導を推奨しています。例えば、小学校のグラウンドにある滑り台を「魔法の野球道具」として活用。滑り台を滑りながらゴロを捕球したり、上から転がってくるボールを捕るなど、遊び感覚で練習します。まず「グラウンドに来る習慣」をつけ、捕球や打撃に楽しさを見出せば、自然と野球が好きになっていくと語っています。

 

打率の急低下は「乱視」かも?指導者・保護者が見逃せない5つの兆候

(参考:First-Pitch - 保護者)

 

子ども自身が「見えにくさ」に気づいていないケースは多く、プレーの成長を妨げる可能性があります。北里大学医療衛生学部の半田知也教授は、少年野球レベルでは視力に問題を抱える選手が一定数いると指摘。保護者や指導者が乱視の可能性を疑うべき5つのサインとして「感覚で打っている」「見ているのに大きくずれる」「捕手のサインが見えない」「打率の急激な低下」「特定の球種だけ打てない」を挙げました。また、左右の視力差もバランスに影響するとし、早めの眼科受診を推奨しています。コンタクトレンズの開始時期について、ジョンソン・エンド・ジョンソンの安ヵ川たまみ氏は、年齢制限はなく「自分でレンズの洗浄などケアができること」が目安のひとつになると解説しました。

 

編集部のコメント

選手の小さな変化や「退屈」のサインを見逃さず、練習に工夫を取り入れることが、成長への一番の近道かもしれません。

 

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