
【少年野球ダイジェスト】ボールを芯で捉えるには? 打力UPの2つのポイントと大切にしたい“成功体験”(’25 10/24)
本日の注目テーマは「選手のパフォーマンスを引き出す技術とコンディション」。故障を防ぐ実践的な投球練習から、見落とされがちな「乱視」の影響、そして打撃の悩みを解決するヒントまで、幅広くお届けします。
・ボールを芯で捉えるには? 打力を向上させる「お尻と目」と"成功体験"
(参考:First-Pitch - バッティング)
「バットにボールが当たらない」という悩みに対し、元巨人スコアラーの三井康浩さんは「お尻を回すこと」と「ボールを見ること」の2点で解決できると解説します。バットに当たらない子は、上半身で打球方向を先に見てしまい、ボールから目を切るのが早くなる傾向があるといいます。三井さんが提案するのはティースタンドを使った練習法です。まず素振りで子どもが振りやすい高さを確認し、その高さにティーをセット。そして「お尻を回すこと」と「最後までボールを見ること」だけを意識させてスイングさせます。振りやすい高さにボールがあるため、ほとんどの場合でバットに当たり、「当たる喜び」という成功体験を得られるといいます。細かい技術論よりも、子どもが気持ちよく打てる状況を作り、野球の楽しさを感じてもらう工夫が重要だと三井さんは述べています。
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・「前でボールを離せ」はNG? 故障を防ぐ"実戦的"シャドーピッチング
(参考:First-Pitch - ピッチング)
投球フォームの習得と怪我の予防には、シャドーピッチングの工夫が効果的です。現在、ソフトバンクで指導している菊池タクトさんは、腕を上げた際の「Lポジション」(上腕から前腕が90度)を体に覚えさせ、その角度を保ったまま腕を振り下ろす「ハンドダウン」を重視しています。「前で投げろ」という指導は誤解を生みやすく、胸郭部を柔らかく使い、胸を倒す動作でリリースポイントが自然と前になるのが理想だと説明します。また、元独立リーガーの内田聖人さんは、棒を使った「スティックシャドー」を推奨。肘が体の前に出すぎないよう意識し、前足でしっかり支え骨盤から回旋させる感覚を養います。町田玉川学園少年野球クラブの菊池拓平代表は、100円ショップの「ひしゃく」を使用。先端の重みと空気抵抗を感じながら、ステップ足側に振り下ろすことで、投げ方の基本を掴みやすくする取り組みを紹介しています。
・ボールがぼやけるのは「乱視」の影響? プロも行う矯正の重要性
(参考:First-Pitch - 保護者・生活)
少年野球選手にとって「乱視」がプレーに与える影響は深刻です。楽天イーグルスのスポーツビジョンアドバイザーも務める北里大学の半田知也教授によると、一般の学生を対象にした調査の結果、7〜8割に乱視傾向が見られるといいます。プロ野球選手で視力矯正が必要なのは約2割と少ないものの、該当する選手にとって乱視対応は非常に重要です。ナイターでは照明を含めグラウンド全体がボケて見え、さらに視覚情報の処理速度にも遅れが生じます。球速140キロの到達時間は約0.4秒。この間に「見る・判断する・振る」を完了させる必要がありますが、乱視があるとボールの輪郭がぼやけ、判断が鈍り、空振りや詰まった打球の原因となります。特に利き目に乱視がある場合は影響が大きいため、適切な矯正がパフォーマンス向上につながる可能性があると半田教授は指摘します。不調の原因が目にあるのか、体全体の問題なのかを区別するためにも、専門医への相談が推奨されます。
・【神奈川新人戦】主将が投打に大車輪の活躍。清水ヶ丘が初V、関東へ
(参考:学童野球メディア)
5年生以下による関東秋季大会神奈川大会の決勝が10月5日に行われ、清水ヶ丘ジャイアンツが元宮ファイターズを4-1で下し、初の頂点に立ちました。横浜勢対決となった試合は、元宮が初回に先制するも、清水ヶ丘が直後の2回に追いつく。同点で迎えた5回、清水ヶ丘は敵失を足掛かりに2点を勝ち越すと、6回にも1点を追加し勝利を掴みました。投打にわたりチームを牽引したのは、エース左腕の松崎星太朗主将。142cmと小柄ながら躍動感ある投球で1失点完投し、打っても2安打1打点と活躍しました。益留順一監督は「守備がしっかりできれば勝負になると思っていた」と、堅守を勝因に挙げました。一方、準優勝の元宮ファイターズは、堅守と機動力を武器に12年ぶりに決勝へ進出。浅井保彦監督は初回の好機に追加点を奪えなかった走塁ミスを悔やみました。
編集部のコメント
専門家の知識や具体的な練習法は、選手の「できた!」という成功体験を引き出す近道になりそうです。
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