
【少年野球ダイジェスト】「早すぎる」エラーを防ぐゴロ捕球ドリルと、将来困らないための身体操作術(’25 10/21)
本日の注目テーマは「エラーの本質と、選手の将来を見据えた育成法」。全国を制したチームの堅実な守備練習から、子どもたちが夢中になる打撃ドリル、将来の飛躍につながる身体操作トレーニングまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・小中学生のエラーは打球の軌道に入るのが「早すぎる」が原因?全国Vチームに学ぶゴロ捕球の"制御"
(参考:First-Pitch - ディフェンス)
中学軟式野球の全国大会で初優勝した作新学院中(栃木)は、4試合失点1点という強固な守備で頂点に立ちました。堅守を作り上げた増渕洋介監督は、小中学生のエラーは、打球の軌道に早く入ってしまい体重が前に行き過ぎるため、体を制御できなくなることが原因と指摘します。同校では、カラーコーンを使ったジグザグ走などで足を小刻みに動かし、緩いゴロを捕球するドリルを実施。これは、自分のスピードや体重移動をコントロールする能力を養うことが狙いです。成長期で体幹がブレやすい小中学生だからこそ、様々な状況に対応できる力を磨いています。選手発案で捕球にバリエーションを加えるなど、自ら考える姿勢も堅守を支えています。
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・「打撃練習が単調でつまらない」を解決!米国で人気の"反射神経トレ"で子どもが夢中に
(参考:First-Pitch - バッティング)
単調になりがちな打撃練習の課題を解決するため、米国で少年野球チームを運営する新谷信明さんが、子どもが夢中になる練習法を紹介しています。一つは、色の異なるバドミントンシャトルを2つ同時に投げ、指示された色だけを打つ練習です。様々な位置に来るボールへの対応力と集中力を養います。もう一つは、打者のそばで2球を上から落とし「上!」「下!」と指示されたボールを打つ練習。ボールをよく見て反応する力を高めます。新谷氏は、まずティー打撃で止まったボールへのアプローチを確認してから、こうした練習に移行することが重要だと語ります。個々の課題に合わせて練習法を工夫し、「打つことが楽しい」と思わせることが野球の基本であると伝えています。
・筒香兄が磨く「野球センス」とは?小学生が驚きの"ブリッジ歩行"で将来の飛躍へ
(参考:First-Pitch - トレーニング)
DeNA・筒香嘉智選手の兄、裕史さんが代表を務める「和歌山橋本Atta boys」は、スケールの大きい選手育成に定評があります。元中学体育教員の裕史さんは、技術以上に「体を自由に扱う感覚」を重視。練習ではリズムトレーニングや体操に時間を割き、ダッシュに側転や後転、ブリッジなどを取り入れ、普段使わない動きで体に刺激を与えています。低学年から始めた選手はバク転もこなせるようになるといいます。裕史さんは、体を自由に動かせれば、中学、高校とカテゴリーが上がっても技術習得に困らないと語ります。"ゴールデンエイジ"と呼ばれる時期に多様な動きを経験させることが、将来に活きる「野球センス」を養うことにつながっています。
編集部のコメント
目先の技術だけでなく、体の使い方や練習への集中力を高める工夫が、選手の将来を大きく左右するのですね。
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