
【少年野球ダイジェスト】球速が上がらない原因は「軸足」に?キャッチボール前に試したい簡単ドリル(’25 10/20)
本日の注目テーマは「選手の可能性を広げる練習法」。フライ捕球の苦手克服から、打撃の常識を覆す指導論、そして投球の基礎となる体作りまで、専門家の視点から具体的な上達のヒントをお届けします。
・球速が上がらない原因は「軸足」に?キャッチボール前に試したい簡単ドリル
(参考:First-Pitch - トレーニング)
力強いボールが投げられない原因の一つに、軸足の不安定さがあります。西武ライオンズ・アカデミーの山崎まりコーチは、多くの子どもが真っすぐ立てていないため、腕だけで投げてしまっていると指摘。その改善策として、キャッチボール前に遊び感覚でできる「片足ジャンプ」を推奨しています。地面に円を描き、その中で軸足で10回ほどジャンプするだけですが、かかと体重にならず、骨盤に体重を乗せて真っすぐ跳ぶことがポイントです。このドリルは、子ども自身が成功か失敗かを簡単に判断できるため、楽しみながら投球の土台となるバランス感覚を養うことができます。
・【参加無料】全国制覇チーム監督陣の指導法が学べる5日間!日本一の指導者サミット2025に今すぐ申込む
・「フライが怖い」は克服できる!専門家が勧めるノック以外の練習法
(参考:First-Pitch - ディフェンス)
フライ捕球が苦手な子どもに対し、専門家たちがノック以外の効果的な練習法を提案しています。元プロ野球選手の坂口智隆氏は、打球をしっかり見てから動く癖をつけるために、ボールを使わない「タッチ&ゴー」を推奨。また、トレーナーの塩多雅矢氏は、遠近感と体幹の連動を養うために、仰向けに寝て柔らかいボールをキャッチする練習を挙げています。さらに、トレーナーの高島誠氏は、公園の遊具減少で不足しがちな上を向く「登る」動作の重要性を指摘。その代替策として「手押し車」で上半身を鍛えることや、フリスビーを使って上を向いて動くことに慣れる練習が有効だと語っています。
・「引っかけるな」は間違い?強豪監督が語る、併殺打を恐れない打撃理論
(参考:First-Pitch - バッティング)
全国3冠を達成した世田谷西リトルシニアの蓬莱昭彦総監督は、「引っかける打球は悪」という従来の指導法に異を唱えています。指導者世代に根付くこの考え方が、選手の思い切ったスイングを妨げ、当てにいく弱い打球を生む原因になっていると指摘。同チームでは、選手が引っかけて内野ゴロを打っても一切注意しない方針を貫いています。蓬莱氏は、野村克也氏や落合博満氏といった右の強打者ほど併殺打が多かった例を挙げ、強く振った結果の引っ掛けは、むしろ良い打者の証であると説明。まずは体をしっかり使って振ることを優先し、打球の質を高めることが重要だと語っています。
編集部のコメント
昔ながらの指導法を見直し、子どもの身体特性に合った練習を取り入れることが、上達への一番の近道かもしれませんね。
関連動画
・【参加無料】全国制覇チーム監督陣の指導法が学べる5日間!日本一の指導者サミット2025に今すぐ申込む
・"足は誰でも速くなる"今すぐ実践すべき「走力向上プログラム」/村田和哉
・MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB