
少年野球の成長を促す鍵 数字で磨く“守備と走塁”の駆け引き術
京葉ボーイズ・関口勝己監督が語る、数字で鍛える状況判断力
守備と走塁での駆け引きを究めるために、数字を用いた緻密な練習。これこそ中学硬式野球の強豪・東都クラブ京葉ボーイズが全国制覇を3度達成した一因である。練習では、捕手の二塁送球とディレイドスチールの練習方法が解説された。
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関口勝己監督は、盗塁成功率について「捕手の二塁送球は2.1〜2.2秒が基準。これに投手のクイック投球1.3秒以内を加え、バッテリーの合計時間3.5秒より速いと成功率が高まる」と語る。この精緻な計測と数値化により、選手は状況を的確に判断し自信をつけられる。
一方、ディレイドスチールでは走者のスタートを切るタイミングが重視される。関口監督は「ボールがバットに当たる瞬間、守備陣全体が一瞬動きを止める。その隙を突いてスタートを切ることが秘訣」と要点を説明する。左打者が打席に立つ状況では、打者が捕手の視界を遮るため特に効果が高くなると話す。
実際の試合への応用についても「ピッチャーやキャッチャーの動きを見て状況を判断するのは必須」と語る。こうした洞察力を養うことが、将来的な選手としての引き出しを大きく増やす。
加えて、技術だけでなく、選手の意識改革にも重点が置かれる。「実際に成功しなくても、これらの動きを早い段階で体に刻み込むことが大事」と語る。今できなくても、覚えていれば将来的にその差が大きく広がる。選手たちは、長期的視野で自分を成長させる手法も学んでいく。
野球の真髄は数字に裏付けされた技術だけでなく、それを活用する戦略にある。こうした指導方針が、他を圧倒する京葉ボーイズを創り上げてきたのだろう。
※経歴・情報は取材時
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