中学日本一監督が打撃よりも大事にする守備練習 グラブの出し方とそのタイミングとは

中学日本一監督が打撃よりも大事にする守備練習 グラブの出し方とそのタイミングとは

■昨夏Gカップ王者・取手リトルシニアの石崎監督「まずはボールを捕ることだけに集中」

 

 昨夏の「ジャイアンツカップ」で優勝したほか、これまで5度の日本一に輝いている取手リトルシニア(茨城)の石崎学監督は守備練習を大切にしている。打撃よりも守備を重視するチーム方針を紹介する動画には、ゴロ捕球時のグラブを出すタイミングやグラブの位置が説明されている。

 

 取手リトルシニアは平日練習を実施している。6人一班でサード、ショート、セカンドを守らせ、正面捕球、逆シングル、スローイングまでなど、いろいろなバリエーションの内野守備を一年間、通して行う。

 

 石崎監督は「どう投げるかとかではなく、ボールを捕ることだけに集中」させるために、ノックマシンを用いて一定の打球を転がし、捕球のみを行わせる。失敗しても、次も似たような打球がくるため『もう一歩後ろだったかな』とか『もう半歩前だったかな』ということを確認しながら、守備を行うことができる。

 

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 小学生でも課題とされるグラブを出すタイミングについて石崎監督は「よく『上から行くな』と言われるが、単純にそれは(グラブの)出し遅れだと思う」と説明。捕る時にグラブを出すタイミングが遅ければ、上からグラブが入り、ゴロの対応が難しくなる。逆にあまり早く出し過ぎれば足が止まり、動きが遅くなる。選手の特徴を見極めた上で「グラブを出して待ってなさい」「ギリギリまでグラブを出すな」とアドバイスを送る。

 

 捕球する位置も大切なポイントだ。石崎監督は、体の中央を意味する「背骨の真下」で捕ることを心がけさせる。体の中央でボールを捕ることで、両手をへそ、みぞおち部分に最短距離で持ってくることができ、スムーズにスローイングの動作へ入ることができる。

 

 まずはしっかり捕らないと、しっかり投げることはできない。ゴロ捕球のみの練習でも、アウトを取る確率を十分に上げることができるのではないだろうか。

 

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