スイングの切れと安定感が改善される 最も力が発揮される「パワーポジション」の探し方

スイングの切れと安定感が改善される 最も力が発揮される「パワーポジション」の探し方

■少年野球からトッププロまで指導する木村匡宏氏の野球ドリルがここに集約

 

 複合型スポーツ施設「MTX ACADEMY」でチーフディレクターを務める木村匡宏氏は、少年野球からトッププロまで幅広い年代を指導するパフォーマンス改善のスペシャリストだ。木村氏は打者のスイングに切れと安定感を出すために「パワーポジション」の重要性を説く。パワーポジションとは具体的にはどの位置で、どうやって見つければいいのだろうか。

 

 パワーポジションとはその人にとって「最も力が出やすい構え」のこと。この構えをとることで、自分の持っている力が全身に伝わりやすくなり、パフォーマンス向上にさまざまなメリットがある。理想の打撃フォームがそれぞれ違うように、このパワーポジションの位置も、人によって変わってくる。注目したいのは脇を締めた際の肘の角度だ。

 

「選手によって力全部がまとまってくる肘の角度が変わってきます」と木村氏。動画内では木村氏とスタッフがペアを組み、パワーポジションの見つけ方を紹介している。パワーポジションの位置を見つけることができたら、その角度をキープして7秒間、一定の力加減で引っ張ってもらい、それに抵抗する形で均衡を保つ。パワーポジションで筋力を働かせる動作を覚えさせることが狙いだ。

 

【実際の動画】全身の筋力を高めてキレのある安定したスイングをつくる方法

 

 ペアでパワーポジションの位置、力の入れ方が把握できたら、今度は一人で肘の角度が変わらないように注意しながら力を入れていく。「これが下半身、背中、胸、膝周り、お尻周りも全身に力が入っている状態です」。もう一つ注意したいのは呼吸法。「ふ~」でははく「す~」とはくことで体幹に力が入った状態で呼吸ができるという。この一連の動作を終えてからバットを振ってみる。「先程の気持ちいい連動に、今度は筋肉がしっかり働くので、体幹の安定とスイングの切れ味が出てきます」。バットが空気を切り裂く音が、画面越しからも伝わってくる。

 

 ただやみくもにバットを振るのではなく、まずは自分の体の仕組みを知ることが上達への近道。早速友達と一緒に動画を見ながら、パワーポジションの位置を知るところから始めてみよう。

 

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