幼児への“正しい”投げ方指導のコツ 未来の速球投手へ…早い段階で習得したい「形」

幼児への“正しい”投げ方指導のコツ 未来の速球投手へ…早い段階で習得したい「形」

■日本一3度の辻正人監督に密着…良いフォームを身につけるための重要点を解説

 

 幼稚園児や小学校低学年の子どもに野球を教える上で、やはり指導者・保護者が難しいと感じるのが、「どのようにボールを投げるのか」を伝えることではないだろうか。早い段階で間違った投げ方を覚えてしまい、それが身についてしまうと、矯正するのは困難になってしまう。

 

 この動画では、滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督の出張指導の様子に密着。これまで日本一3回を達成してきた名指導者が、“良い癖”を子どもたちにつけさせるためのポイントを紹介している。

 

 まず辻監督は、野球を始めて3か月程度という小学1年生をモデルに指導。投げるときに胸が早く開いたり、前に突っ込んだりしており、「だいぶ(悪い)癖がついてますね。一度つくと直すのが難しい。もう、このときにやって(修正して)おかなければいけません」と指摘する。

 

【幼児を指導する大人必見】日本一3度、辻正人監督が直接指導…良い投げ方の“形”習得ののコツ

 

 そこから“良い形の投げ方”をアドバイス。前足をしっかり踏み出し、グラブを持つ手はベルト付近で抱えるようにし、ボールを握る手は耳付近に持ってきて、その位置から離れないようにしながら投げにいく。こうすれば胸が早く開いたり、前足で支えきれずに突っ込んでしまうこともない。

 

 

 もう1人のモデルの子の指導では、肩甲骨を使うための指導者のサポートの仕方もアドバイス。「きれいな放り方や!」という指揮官の声も飛ぶ。頭を軸にするのではなく、前肩(ボールの受け手側の肩)を軸にして投げるという重要ポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。

 

 参加する大人たちが、熱心に動画を撮っているのが印象的だ。まだ小さい子には、「まずは自由に楽しんで」と思うのが“親心”だろう。しかし、始めて数か月だけでも悪癖がつき、後々にリスクがあるのであれば、早期に改善しておくに越したことはない。全ては、将来的に「速い球を投げられるようにする」ため。小さな子どもを指導する人たちにはぜひ参考に、繰り返し実践してほしい。

 

【関連記事】

多賀少年野球クラブ監督 辻正人|カリスマ監督が直伝「幼児野球指導」 公式戦未勝チームへ授けた「勝利の秘訣」

【#1無料動画】ミノルマン×久松宏輝|現在連載中|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」

【第1話無料】高島誠|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」

江戸川区立上一色中監督 西尾弘幸|全国常連上一色中は なぜ選手が伸びるのか

取手リトルシニア監督 石崎学|3度の全国制覇を誇るリトルシニア監督から学ぶ 選手の未来をつくる基礎練習

 

 

無料
登録