幼児期の指導で大切な「遊び心」 子ども心をくすぐる“ゲーム感覚”での野球指導
■多賀少年野球クラブ・辻正人監督は「楽しいことが次々にあるようにやっていく」
幼児期の子どもたちには、どのような接し方で野球を教えていけばいいのか。悩む保護者や指導者も多いのではないだろうか。
全国大会優勝経験があり、県外からも入部希望が殺到する滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督は「よし、もう今日はこれぐらいにしておこう、という感じで、もの足りないくらいがちょうどいい」と話す。体験会などでは、子ども心をくすぐるようなゲームを取り入れ、まずは野球に親しみを持ってもらうことが第一歩となる。
「“間”が大事なんですよ。ゆっくりやっていくと、間が持たずにしゃべり出したりする子がいるので、どんどんやっていって、楽しいことが次々にあるような感じでやっていくことが大事です」
【幼児指導に悩む保護者必見】幼児でも飽きずに体力アップ 日本一監督推奨の「ボール遊び」
動画内では、捕ったボールを、前にあるかごまで走って入れる練習法を紹介している。段々と動作に慣れてくると、中には飽きてしまう子もいるが、そのタイミングで、辻監督は2人を並ばせ、どちらがかごにボールを入れるのが早いかを競わせる。楽しみながら競争させることで、子どもたちも夢中になって白球を追い、かごまで何度もダッシュする。
「走るという行為は誰でもつまらなくて、面白くありません。この練習はまだ捕ることとかは一切関係なしで、競うことが子どもは好きなので、その中でどれだけ運動をさせるか。こんな感じでも、かなり走らせることができます」
ボール遊びをしながら、競争心が芽生え、かなりの運動量をこなせるようにもなる。幼児期の練習は、遊びを取り入れることで、いくらでも質を高めることができる。小さい子どもへの指導に、この動画は大いに参考になるはずだ。
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