守備職人が伝授する二遊間の基本 ポイントは“動から動”…意識すべき「脱力した姿勢」

守備職人が伝授する二遊間の基本 ポイントは“動から動”…意識すべき「脱力した姿勢」

■3球団で活躍…大引啓次氏が実演する捕球→送球への一連の流れ

 

 オリックス、日本ハム、ヤクルトで13年間、主に遊撃手として活躍した大引啓次氏は、まさに“守備職人”という言葉が似合う名プレーヤーだった。ヤクルト時代の2015年にはチームの14年ぶり優勝に貢献。2019年限りで引退後は日本体育大学大学院へ進み、コーチング学を専攻しながら硬式野球部の臨時コーチも務めている。

 

 そんな“職人”がTURNING POINTで披露してくれるのは、二遊間を守る野手に向けた、上達のための「構えの基本姿勢」「捕球の際の目線の動き」「グラブの出し方」「送球へのつなげ方」。さすがはコーチ学を学んでいるだけに、わかりやすく明快な言葉で説明してくれる。

 

【内野手必見】守備職人実演 リラックスした構えから捕球のコツまで…二遊間の基本動作

 

 まずは構えについて、「ショートやセカンドは、前後左右どこに飛んできても対応できるようにしたい」と説明。「静」から「動」ではなく、「動」から「動」の方が動きやすいと、テニスでサーブを受けるレシーバーの動きになぞらえて解説してくれる。

 

 さらに捕球の際のグラブの出し方については、「これまでいろんな指導者に会ってきて、グラブを寝かせろという人もいれば、立てろという人もいました」。その中で大引氏が勧める出し方のイメージは、一見独特にも見えるのだが、その理由を聞けば“なるほど”と腑に落ちるはずだ。

 

 そして強調するのは、守備は決して“捕って終わり”ではなく「投げるために捕る」ということ。その後の送球(主には一塁方向)まで考えた構え方→捕球の一連の流れを、自ら実演してくれる。

 

 小・中学生の時に守備で意識していたのは、目の前に「大きな風船」があるイメージで捕ることだったという。それだけ“柔らかく”腕や全身を使い、脱力した姿勢を意識することが大切。構え方からグラブの出し方まで、全てはそこにつながる。守備職人が伝授する奥義に、ぜひ耳を傾けてほしい。

 

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