軟式球は子どもに「うってつけ」 プロ選手育成の“カリスマ”が力説…中学部活ならではのメリット
■2022年の全日本軟式少年野球大会で日本一…西尾弘幸監督が語る中学部活
多くの保護者にとって、中学野球における子どものチーム選びは“悩みの種”の1つではないだろうか。高校野球以降の将来を見据えてクラブチームで硬式野球をするべきか、中学の部活で取り組める軟式野球にすべきか……。
東京都江戸川区立上一色中学校の野球部を幾度となく全国の舞台に導き、2022年の全日本軟式少年野球大会で初めて日本一に輝いた、中学軟式の“カリスマ指導者”である西尾弘幸監督は、「軟球には軟球なりの良さがあり、体ができていない子にはうってつけ」と動画内で語りかける。
軟式球は、2018年にM号球(中学生、一般)とJ号球(小学生)に規格が変更されたが、中学生が使うM号球は従来のボールと比べて硬くなった。それにより、「子どもたちの振る力が変わってきた」と西尾氏は言う。
【保護者必見】子どもの進路の悩みに“カリスマ指導者”がアドバイス 軟式には「軟球なりの良さがある」
大きさも重さも硬式球とさほど変わらないため、高校野球に向けても「マイナスにはならない」と言う。毎年のように“打ち勝つチーム”をつくり上げてチームを全国に導き、甲子園出場の強豪校に生徒を何人も送り出している指揮官の言葉だけに、説得力を感じる。
一方で、ピッチングはどうだろうか。それもまた、西尾監督自身の実績が示している。ロッテのリリーフとして2023年に大きく飛躍した横山陸人投手や、DeNAのプロ2年目の深沢鳳介投手は、いずれも上一色中の出身で、専大松戸高(千葉)を経てプロの道に進んだ。
プロ野球界の投手を見渡しても「50%以上は軟式の経験者」だといい、それこそ、故障リスクを減らして将来につなげる意味でも、「体ができていない子にはうってつけ」なのかもしれない。さらに、監督である前に教員である西尾氏だけに、中学の部活動であるからこそのメリットについても語っている。
映像の合間には、上一色中の練習の様子が映し出される。公立中学の限られた環境の中で、どのように全国常連チームを作り上げているのか、その一端も垣間見ることができるだろう。指揮官が語る“部活動ならではのメリット”とともに、必見だ。
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