野球が上手くなるキャッチボールとは　バッティング向上にも効果…球界の名手が実演

2023.09.02

■NPB3球団で計1288試合に出場…大引啓次さんが解説するキャッチボールの極意

　野球の基本と言われるキャッチボール。しかし漫然と行っているだけでは上達は見込めない。オリックス、日本ハム、ヤクルトの3球団で計1288試合に出場した名遊撃手、大引啓次さんが“野球が上手くなるキャッチボール”を動画で解説してくれた。

　大引さんはキャッチボールを、打球が飛んできたのと同じ感覚で行っていたという。逸れれば足を使って体の正面に入って捕球する。「常に中心に自分がいる状態。ボールと体が繋がっているイメージ」と表現する。

　しかも、バッティング向上の効果もあるという。キャッチボールでは、相手からボールが投げられた瞬間に、どう動き、どんな体勢で捕球するか判断しなければならない。打者も同様で、投手が投げたボールに瞬時に反応することが必要になる。キャッチボールをすることでその感覚が研ぎ澄まされてくるという。

　投げる時は怪我を防止するためにも体を大きく使うことを推奨。体全体を使うことで効率的に投げられるようになるという。また、子どもたちによく見られる“悪い例”を紹介。軸足を意識することで、それも解消されるとしている。

　さらに投げる方でも、バッティング向上につながるポイントがあると説明。いい投手といい打者に共通している部分があるそうで「キャッチボールが上手な子はバッティングも上手だと思います」と語っている。

　捕る、投げるだけではなく、打つことにもつながるキャッチボール。大引さんの唱える“野球が上手くなるキャッチボール”は、子どものときからしっかり身に付けておきたい。