
【少年野球ダイジェスト】ピッチングの体重移動で「自然に出力を上げる」方法は? 野球上達のカギ握る“中心軸”(’25 9/29)
本日の注目テーマは「指導者の過去の経験を活かした育成術」と「パフォーマンスを向上させるための最新技術」。元プロトレーナーが教える走力アップのドリルや、体の中心軸を強化するトレーニング法まで、少年野球の保護者・指導者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・ピッチングの体重移動で「自然に出力を上げる」方法は? 野球上達のカギ握る"中心軸"
(参考:First-Pitch - トレーニング)
ピッチング、スローイング、打撃、走塁など、野球における全ての動きは体の"軸"に支えられており、「体幹」の強さがパフォーマンス向上に不可欠です。トレーニングコーチの塩多雅矢さんが、体幹を強化し、体の中心に力を集めるための「四つん這いドリル」を紹介しています。このドリルは、四つん這いの姿勢から右手・右足を浮かせて肘と膝をくっつけたスタートポジションを取り、手足を浮かせたまま前後に真っすぐ伸ばす・縮める動作を繰り返します。ポイントは、手足を縮める際に、体の中心にできるだけ寄せることです。塩多さんは「体を中心集めていく意識はすごく大切」とし、この訓練によって、投球動作での体重移動やボールを投げる際に、体が自然に中心ラインに寄るようになると解説しています。目標は左右ともに3回続けることで、10往復連続で行えるようになればベストとしています。
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・「異常な情熱」が選手の重圧に 全国逃し猛省した強豪学童監督が学んだ"2つの失敗"
(参考:First-Pitch - 指導法)
今夏の「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」に出場した山梨の甲斐JBC(ジュニアベースボールクラブ)の中込裕貴監督は、チームを全国の舞台に導いた背景に、過去の"2つの失敗"からの学びがあったと語っています。1つ目の失敗は、全国に行きたい思いが強すぎたゆえの「異常な情熱」です。昨年、県大会で敗退した際、中込監督は熱すぎる指導が選手にプレッシャーとなり、苛立ちを抑えられないことが逆効果だったと猛省しました。今年は指導方針を変え、感情で叱るのではなく、根拠と理由を示して冷静に課題を伝える意識を徹底した結果、チームは全国出場を果たしました。もう1つのは、自身の高校時代、野球センスに頼り努力を怠った結果、レギュラーを奪われ後悔した経験です。この経験を、選手たちには「ウサギとカメ」を例に挙げながら伝え、「センスは努力に勝てない」「今を大切にして後悔しない野球人生を歩んでほしい」と繰り返し指導しています。
・盗塁成功率が劇的に変わる「3段階動作」 "地面反力"で速くなるスプリントドリル
(参考:First-Pitch - ランニング)
盗塁は、得点圏に走者を進めるために小学校世代でも重要な戦術です。西武で盗塁王に輝いた片岡保幸氏をサポートしたプロトレーナーの安福一貴さんが、走力アップに繋がるトレーニング「スティフレッグバウンス」を紹介しています。このトレーニングは、足と膝を固めて股関節だけを動かす動作、スキップに近いバウンディング、そしてバウンディングから滑らかにダッシュに移行するという「3段階の動作」を、分断せず柔らかくつなげることが極意です。練習の狙いは「(地面を)叩く力を推進力や前方への力に結びつける」ことにあり、"走り"に必要な要素を分解し、結びつけることで、闇雲に走るメニューを増やすだけでは得られない、盗塁成功に繋がる技術の習得を目指します。
・【準々決勝❷】地元・新潟勢で最高タイ、旭スポ少が4強入り
(参考:学童野球メディア)
「小学生の甲子園」と呼ばれる「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」で、初出場の旭スポーツ少年団(新潟)が、木屋瀬バンブーズ(福岡)を3対1で破り、新潟県勢の過去最高位に並ぶベスト4進出を果たしました。2回に木屋瀬に先制を許すも、3回に四球と安打、重盗でチャンスを広げると、暴投で同点に追いつき、さらに四番の今井咲太郎選手が中前へ勝ち越しの2点タイムリーを放ち、主導権を握りました。3回からマウンドに上がった二番手の小柳有生投手が4イニングを無失点に抑える投球で流れを引き寄せました。高畑哲也監督は、これまでの戦いを「すべてがギリギリの勝負」と総括し、選手たちを「ここまで連れてきてくれてありがとう」と称賛。失策ゼロの堅守も光る中、「打つべき人が打って、しっかり守る。これしかない」というシンプルな野球でメダルを確定させました。
編集部のコメント
指導者の内省と、緻密なトレーニング方法、そして選手の粘り強いプレー。これらは、勝利だけでなく、子どもの成長を支える重要な要素だと気づかされます。
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