【少年野球ダイジェスト】制球難を克服!上半身と下半身を連動させる「ヤジロベードリル」とは(’25 9/26)

【少年野球ダイジェスト】制球難を克服!上半身と下半身を連動させる「ヤジロベードリル」とは(’25 9/26)

本日の注目テーマは「投打のパフォーマンスを最大化する基本動作と指導法」。プロ野球界のレジェンドや専門家が説く、球速・制球力・打撃のタイミングの悩みを解決するヒントをお届けします。

 

制球が定まらない原因は「投球動作の起点」 フォーム安定へ…ケア必須な"股関節の部位"
(参考:First-Pitch - ピッチング)

ピッチャーを務める子どもたちにとって、球速アップと制球力向上は誰もが向き合う課題です。このテーマについて、専門家は投球の土台は「片足立ち」にあると指摘しています。元楽天投手の土屋朋弘さんは、制球が定まらない原因として、投球動作の起点となる片足立ちの不安定さを挙げています。軸足一本で立った際の体のぶれがコントロールに影響すると解説し、改善策として片足で1分間バランスを保つトレーニングや、投げ終わりの体のぶれを抑えるジャンプドリルを推奨しています。また、米国式野球アカデミーを運営する松本憲明さんは、球速アップには片足立ちから股関節を折り畳む「ヒンジ」の姿勢が不可欠とし、お尻の柔軟性や筋力を高める「片足スクワット」などを勧めています。東京農業大学の勝亦陽一教授は、片足立ちの安定性を高める「中殿筋」の機能を重視し、この筋肉の硬さがエネルギーロスにつながる可能性を指摘。日頃からのケアと、体幹も鍛えられる片足でのランジトレーニングを推奨しています。

 

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球速&制球力のカギは上・下半身の「抜かす感覚」 バラバラ動作を修正する"ヤジロベー"
(参考:First-Pitch - ピッチング)

球速アップや制球力向上には、上半身と下半身の連動が重要です。トレーニングコーチの塩多雅矢さんは、体幹を使う「ヤジロベードリル」を紹介しています。これは、体全体を一つの塊として動かすイメージを養うドリルで、投球時に下半身と上半身がバラバラに動くことによる力の分散を防ぐことが目的です。右投げの場合、軸足となる右足1本で立ち、上げた左足を戻しながら上半身を前に倒しつつ右足を後ろに上げるというシンプルな動作を行います。塩多さんは、体全体が前に"かぶっていく"感覚を掴むことが大切だとアドバイス。日々の練習に取り入れることで、投球動作の基本となる体の使い方が身につき、球速やコントロールの向上に効果的とされています。

 

素振りでは「手を意識したらダメ」 強打を生む"揺らし"…元MLB戦士が説く芯の意識
(参考:First-Pitch - バッティング)

元メジャーリーガーの川崎宗則内野手が、小学生に打撃の基本を伝授しました。川崎選手は、バットの芯を感じて振ることが何よりも重要であり、「手を意識したらダメです。とにかく芯を意識してください」と強調しました。芯を感じるために、バットを優しく握って「揺らしてみる」ことを推奨。揺らすことでヘッドの重みを感じ、芯がどこにあるか分かるようになると言います。また、タイミングの取り方では、単調な「1、2、3」ではなく、「1、2~の~3」というリズムを勧めています。素振りでは高低やコースを変え、相手投手を具体的にイメージする工夫が大切だと説きました。

 

どんな投手も打ち崩せる"共通点" 高橋由伸氏が解説…打席で重要な「一番遠くなった時」
(参考:First-Pitch - バッティング)

元巨人監督の高橋由伸氏が、野球教室で打撃のタイミングの取り方を指導しました。高橋氏が重視するのは、ボールと自身が"一番遠くなる時"に合わせることと話します。どんな投手にも、ボールが自分から一番遠くに行く時(テークバック)があり、そのタイミングで自分も一番遠くに行く(テークバックを最も深くする)と伝授。相手のテークバックに合わせることで、ボールと自分の距離が一番遠くなり、時間を使うことができるため、どんなフォームや投球のタイミングにも対応できると強調しました。この意識は、ティー打撃など、どんな打撃練習でも共通しており、トスをあげる腕が最も遠くなるタイミングに合わせることで実戦でも生きてくると解説。現役時代の迷いなく振り抜く打撃の裏には、この卓越したタイミングの取り方があったことが示されました。

 

編集部のコメント
一流の選手や専門家は、上達の鍵を基本動作の「再現性」と「体の使い方」に求めています。日々の練習で、基本動作を支える体幹や股関節の意識を習慣化しましょう。

 

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