
【少年野球ダイジェスト】「足が速い」と球速も速い 瞬発力強化でパフォーマンスを引き出す脳トレ(’25 9/19)
本日の注目テーマは「次世代の選手を育む新しい指導法」。初心者が野球を好きになるための練習方法から、将来を見据えた女子野球の展望、そしてパフォーマンス向上に直結するトレーニングまで、保護者や指導者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・「足が速いと球速も速い」 瞬発力強化のための脳の回路トレーニング
(参考:First-Pitch - トレーニング)
野球のパフォーマンス向上に不可欠な「瞬発力」を鍛えるトレーニングについて、トレーニングコーチの塩多雅矢氏が解説しています。成長期の子どもが体を速く動かせない要因の一つとして、速く動くための「脳の回路がうまく働いていない」ことを挙げ、伝達能力を向上させるための2つのトレーニング法を提案しました。一つ目は、四つん這いで左右の肩を交互に素早くタッチする「腕タッチ」です。自分自身に「速く」と言い聞かせながら行うことで、脳内に「速く動く」回路が形成されます。二つ目は、同じく四つん這いの体勢から片足を胸まで素早く引き込む「股関節引き込み」です。こちらは「戻すまで早く」を意識することで瞬発力が養われます。これらのトレーニングは、足の速さと球速が関連するという考えに基づき、継続することで投球や走塁などの場面でパフォーマンス向上につながるとされています。
・【参加無料】全国制覇チーム監督陣の指導法が学べる5日間!日本一の指導者サミット2025に今すぐ申込む
・「脱キャッチボール」が子どもの野球嫌いを防ぐ
(参考:First-Pitch – ピッチング)
少年野球において、キャッチボールは初心者がつまずきやすい最初の障壁です。筑波大学の川村卓教授や町田玉川学園少年野球クラブの菊池拓平代表は、この問題に対処するため、いきなり軟式球でキャッチボールをさせるのではなく、段階的な指導を推奨しています。川村教授は、まず「投げることよりも捕ること」から始め、様々な大きさのボールを使って距離感を養うことを提案。一方、菊池代表は、対人練習のプレッシャーを軽減するため、ネットや壁を使った練習から始めることが、野球嫌いを防ぐ上で大切だと語っています。また、兵庫県の小野東スポーツ少年団では、ゲーム感覚で楽しめる「壁当てドリル」を導入し、楽しみながら自然と技術が向上する工夫を凝らしています。これらの指導法は、小さな成功体験を積み重ねることが、子どもの野球への意欲を高める鍵であることを示唆しています。
・女子野球は「桁違い」の伸びしろ 原辰徳氏が明かす"夢の展望"
(参考:First-Pitch - コーチングメソッド)
15日に東京・稲城市で東京と神奈川の女子小学生203人が参加した野球教室「サンリオベースボールアカデミー」が開催されました。その中で、講師として参加した元巨人監督の原辰徳氏が女子野球の未来について語りました。原氏は、この10年で女子野球のチーム数と競技人口が「桁違い」に増加していることに触れ、女子野球が最も伸びているスポーツだと評価しています。そして、将来的にはNPB(日本野球機構)のような形で、12球団がそれぞれ女子チームを持ち、プロ野球リーグが創設される「夢の展望」を語りました。また、参加した女子選手たちの野球に対する純粋な姿勢や貪欲さを称賛し、「野球ができる場所を増やすことが大事」と述べ、野球界のさらなる発展のために環境づくりに尽力していく考えを示しました。
編集部のコメント
新しい指導法やトレーニングは、従来のやり方を見直すきっかけになります。子どもの可能性を引き出すヒントを、日々の練習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
関連動画
・【参加無料】全国制覇チーム監督陣の指導法が学べる5日間!日本一の指導者サミット2025に今すぐ申込む
・オリックス・森友哉も実践 ケガ予防、投打が飛躍的に伸びる「身体機能向上プログラム」/久米健夫
・MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB




