少年野球の指導者必見 競争形式で楽しく学ぶ、バント技術向上の秘訣

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平野謙氏が伝授するバント基礎技術と練習の極意

 

 バントの名手として知られる元プロ野球選手の平野謙氏が、プロ直伝のバント練習法を紹介している。中日、西武、ロッテで19年間プレーし、通算犠打数451というNPB歴代2位(2022年シーズン終了時)の実績を持つ平野氏。「練習は嘘をつかない」との定説を力説する一方、試合で結果を出すためには練習の段階からある程度の完成度を求めることが重要だと語る。平野氏が提案する練習法は、狙った位置に正確に転がす技術を養うことに主眼を置いている。

 

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 動画内では、平野氏が現役時代から取り入れていた具体的な練習方法を紹介。例えば、グラウンドに直径1メートル程度の円を描き、その中に打球を転がす練習を提案している。「ピッチャーやキャッチャーのフットワークによって、ベストな落としどころは変わる。大事なのは、自分の目指す範囲内に確実に打球を入れること」と強調する。また、練習が単調にならないよう、競争形式でのゲーム性を取り入れることも推奨。例として、5球成功したら交代といったルールによって、飽きずに効率よく繰り返す方法を提案している。

 

 さらには、バントの際の後ろの手(右打者なら左手)の使い方にも言及。「後ろの手でバット角度を変え過ぎると失敗の原因になる。なので、後ろの手を外し、片手だけで姿勢を整える練習を取り入れると感覚が養われる」と力説する。徹底的に前の手でバットをコントロールする感覚を身につけることが、精度向上につながるという。

 

 また、バントを転がす方向によって、力加減や角度の工夫の必要性についても語っている。例えば、サード方向は多少強めでも許容されるが、ファースト方向では慎重に転がす技術が求められるという。これらの要点を踏まえた上で一貫して重視されるのが、練習で試合同様のプレッシャーを乗り越えること。精度の高い練習を繰り返し、試合環境でも平静を保つ心構えを培うよう促している。

 

 最後に平野氏は「練習を通じて、自分に合ったバントスタイルを確立することが重要」と語る。「基本形に忠実でありつつも、自分で試行錯誤を重ねて成功の形を見つけ出してほしい。それこそが練習の目的」と激励している。バントの名手の理論は、細かな技術だけでなく、小中学生やその指導者が取り組むべき練習の方向性を示してくれる貴重な内容といえる。

 

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