【少年野球ダイジェスト】「手投げ」を解消!野球を始めたばかりの子どもに教えたい“側屈ストレッチ”(’25 9/10)

【少年野球ダイジェスト】「手投げ」を解消!野球を始めたばかりの子どもに教えたい“側屈ストレッチ”(’25 9/10)

本日の注目テーマは「次世代の選手を育む、新たな指導の視点と取り組み」。中学生の変化球や球数制限、投球フォーム、効率的なトレーニング法など、野球界の"常識"を見直すヒントをお届けします。

 

・肩や肘を痛める「手投げ」を改善。体幹を使う"横の感覚"とは

(参考:First-Pitch - ピッチング

埼玉西武ライオンズのベースボールアカデミーで指導する山崎まりコーチが、野球を始めたばかりの子どもに多い「手投げ」の改善策を提案しています。手投げは強いボールを投げようと腕だけで投げてしまう動作で、肩や肘の怪我につながるリスクがあります。山崎コーチは、体幹を左右に動かす「側屈」の力を利用した投げ方を推奨。自宅でもできる簡単な「側屈ストレッチ」を紹介しています。両手を頭の後ろで組み、体を真横に倒すこのストレッチを左右10回ずつ行うことで、腕の力に頼らず、体全体を使った効率的な投球フォームの基礎を養うことができるとしています。指導者や保護者は、子どもが腰を逃がしたり、上半身が前後に傾いたりしないよう正確な動作を促すことが重要だということです。

 

【動画】自宅編!フォームの基礎固め「片足ボールタッチ」

 

・中学生に変化球は良くない?全国3冠監督が語る故障の「真実」

(参考:First-Pitch - 指導法

中学硬式野球の全国大会で"3冠"を達成した世田谷西リトルシニアの吉田昌弘監督が、中学生投手の育成について見解を述べました。吉田監督は、練習から選手の希望を第一に考え、投げたい意思を示した選手が投球練習を行う方針を貫いています。この考えの根底には、無理をさせないことが怪我の予防に最も重要だという信念があります。また、世間では「中学生の変化球は良くない」という声がある一方で、「力いっぱいの真っすぐしか投げられない子の方が肘や肩を痛めるケースが多い」という現場での実感も語っています。変化球を投げられないために力んでしまい、精神的な負担から怪我のリスクが高まる可能性があると指摘。選手の心身に寄り添う指導哲学が、チームの強さにつながっていることがわかります。

 

・走り込みより効果的!? 球速アップにつながる「一瞬トレ」

(参考:First-Pitch - ピッチング

スポーツジムのトレーナーである湯山介人氏が、球速アップに効果的な「短時間でできる瞬発系のエクササイズ」を紹介しています。野球=走り込みという従来の常識に対し、湯山氏は野球が数秒間の動きを繰り返すスポーツであることから、短時間で多くの筋肉を動かすトレーニングが有効だと指摘。中でも「ブルガリアンスクワット」を応用したエクササイズを推奨しています。片脚を台に乗せて膝を曲げ、元の姿勢に戻る際にジャンプするこのトレーニングは、太ももの筋肉を効率的に鍛えることができ、高校球児の球速が軒並み130キロ台まで伸びた実績があるとのこと。小学生にはおもりを使わない「自重トレーニング」から始めるのが良いとアドバイスしており、常識にとらわれず新たな可能性を模索することの重要性を伝えています。

 

編集部のコメント

今回紹介された記事は、既存の「常識」を問い直し、新たなアプローチで選手を育成するヒントを教えてくれます。指導者や保護者の皆さんも、子どもの個性や成長段階に合わせた柔軟な視点を持つことの重要性を感じたのではないでしょうか。

 

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