
動かんチームは負け続ける 辻正人氏が教える盗塁変革の真髄
辻正人氏が教える盗塁の心技体改革
辻正人氏の指導で、子どもたちの目が輝きを増した。2022年12月に東京都内で行われた出張指導教室では、盗塁の意識が薄い選手たちに向けた練習が始まる。選手たちに投げかけられたのは「動かんチームは一生負け続けるぞ」「どんどんアウトになっても動き続けるぞ」という檄である。言葉だけではなく、一歩ずつ確実に勝利へ向かう技術と心に刻み込む姿勢が、教室を熱く包み込んだ。
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辻氏は20歳で多賀少年野球クラブを創設し、チームの名を全国区に押し上げた人物だ。指導歴は35年、これまで日本一を3度、そしてなんと23人の甲子園球児を輩出している。動画内では、子どもたちに「盗塁変革」を仕掛けた様子が記録されている。課題や壁を的確に見抜く辻氏が、子どもたちの意識とプレーを変える場面となっている。
辻氏からは「そんなリードで一生盗塁できひんぞ」という叱咤がかけられる中、選手たちは泥くさく挑戦し続けた。「絶対走らしたあかんで」の言葉に応えるように、練習の活気はピークに。「ゴー!」「ナイスラン!」と叫び声が飛び交う中、挑戦する姿勢がチーム全体に浸透していった。この時点で現れるのは、練習が持つ圧倒的なエネルギーだ。
特筆すべきは、盗塁技術への徹底的なこだわりだ。辻氏は、「リード比率」「牽制逃げ」の重要性を説き、最短距離を見逃さない冷静な走塁指導を与えた。「ここで牽制をもらうとタッチがしやすい」という具体例が挙げられており、実技と理論による理解が促進されている。また「牽制球は上半身でする」という投手側へのアドバイスも織り交ぜている点にも注目だ。
見る者を最も圧倒したのは、辻正人氏の一貫するメッセージの重みだ。「アウトになってもなっても動き続けるぞ」と選手に繰り返し語り、ひとつの失敗ごとをあたかもバネに変えるかのような後押しがあった。多くの観衆に「指導」とは何かを改めて考えさせるシーンでもあり、画面を超えて届くその指導哲学であった。
指導の中で、選手たちの表情にも充実感が見られた。「すごい、いい判断」という賛辞が、努力の最中で飛び出す瞬間がある。その言葉の一つひとつが、子どもたちのスポーツライフにも深く刻み込まれ、次への挑戦と続く起点となった。
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