
知られざる“走塁”テクニック 巨人一筋20年の男が伝授する極意
鈴木尚広氏が語る走塁術、成功の鍵は観察力と準備
少年野球に励む選手たちにとって、「走塁」は成長の鍵となる戦術の一つだ。走塁が優れていればチームに勢いを与えるだけでなく、個々の選手としても試合を左右する存在となる。しかし「走力」と聞くと足の速さばかりに注目しがちなのも事実だ。そこで今回は、巨人一筋20年、通算228盗塁を記録した『走塁のスペシャリスト』鈴木尚広氏が語る重要な思考法に迫る。
・【無料動画】今すぐ実践!「遅い・速いはレベルの低い話」 盗塁に足の速さは関係ない
鈴木氏の第一線での活躍を支えたのは「妥協なき準備」だという。動画内で鈴木氏は、自らが培ったテクニックについてこう語る。「まあ、走塁っていうのはね、非常にこう、一瞬のジャッジメントが難しいものでもあるんですよね。ですから、いわゆる予測と準備っていうものがしっかり頭の中に、ベースの中にないと、打った打球に対して判断ってなると迷います」と述べた。その準備こそが走塁成功の確率を大きく左右するのだという。
例えば、動画内では鈴木氏が「昔ファーム時代は10回走って10回失敗した」と語る具体的な失敗談も紹介されている。この経験から得た教訓によって彼の「見る力」や「状況把握能力」は飛躍的に向上したという。ピッチャーの動きやキャッチャーの構え方、さらには牽制のタイミングまで観察することで、自身のレベルを高めたと語る。失敗を踏まえて、段階的に自己改善を成し遂げたプロセスが、少年野球選手の模範にもなるだろう。
「走塁、盗塁は足が遅い、速いは全く関係ない」と明言するように、走塁のコツはスピードだけではない。試合中の予測力や準備、そして必要な知識を持つことで、走塁力は誰にでも身につけられるものである。動画を通じて彼が語りかけるその核心は、多くの選手たちに「自分にもできる」という自信を与える。
さらに鈴木氏は「走攻守それぞれが重要ですが、『走る』という野球の面白さをもっと伝えていきたい」と言葉を続ける。スタンドから見ている観客すら魅了する、アグレッシブな走塁の価値。この姿勢は次世代に渡り受け継がれるべき理念といえる。
走塁のスピードではなく、頭脳を駆使し状況を読む力に重きが置かれる時代。鈴木氏の思考は、観察力や準備の重要性を改めて示す内容だ。選手や保護者、そしてコーチたちも、この動画を見ればその奥深さに驚き、確かな野球観を身につけられるだろう。
関連動画
・「松井秀喜・高橋由伸も指導した育成のプロが伝える選手育成「11」の秘訣」/三井康浩
・オリックス・森友哉も実践 ケガ予防、投打が飛躍的に伸びる「身体機能向上プログラム」/久米健夫
・MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB