
高校野球レギュラーへの道! 中学3年生に贈る究極フォーム指南
高島誠氏が伝授!中学3年生向け最適フォーム習得法
高校野球のレギュラーを目指す中学生にとって、中学3年生の1年間は技術的にもメンタル的にも重要な準備期間となる。この時期、フォーム改善や体の使い方の最適化に取り組むことで、大きな成長を遂げる可能性が広がる。これまで30人以上のプロ野球選手を指導してきたトレーナーの高島誠氏は「3ヶ月間で子どもを変える」というテーマのもと、各年代の選手に適した練習メニューを公開しており、中学3年生向けのWeek1プログラムでは、"個々に適した打ち方"をテーマとしている。
【動画】いますぐ実践したい!中学3年生1ヶ月目 WEEK-1プログラム「緩急への対応強化ドリル」
高島氏は自分の体の力の入れ方に基づいた打ち方の重要性を熱心に説いている。「手足や腹筋・背筋、バットの傾き具合など、個々の体の使いやすさは人それぞれ」と語り、型にはめるだけの練習に警鐘を鳴らす。「例えば、左足に力をためるタイプの選手はその強みを活かしたフォームを見つけるのが理想的だが、反対に右足や他の部位を強調すると力が入りづらくなるケースもある」と解説する。そのため、自分に合ったフォームや力の伝え方を見極めるのがまず第一歩となる。
このプログラムでは、具体的にどのような体の動きや力の入り方が適しているかをチェックしながら確認していく。高島氏は「普段意識しづらい腹筋や背筋の使い方もフォームに影響する」「背筋を活用してしっかり体を反らせるタイプの選手と、腹筋を駆使して体を丸め込む選手ではおすすめのスイング方法が大きく異なる」と述べ、各選手の特徴に合ったバランス調整の練習例を提示している。さらに、自分の動きに近いプロ野球選手を参考にするアプローチも提案しており、真似を通して自分に合ったフォームを探ることが重要とされている。
これまで「好きな選手のフォーム」を真似して迷走する経験は多くの選手が通る道だ。その点について高島氏は、「異なるタイプの打撃フォームに挑戦することで逆に自分には合わないという気づきを得られることもある」と解説。動画では、実際に異なる動きやフォームを試しながら、その効果や体感を確かめる様子が収められており、選手たちは新たな発見に驚きつつも、自分の適性をより深く理解していた。
あらゆる選手に共通する主張として、動画内で繰り返し強調されたのは「試合で最初から新しいフォームを試さない」ことだ。いきなり新しい動きを取り入れると、頭で意識しすぎてタイミングを崩してしまう危険があるためだ。高島氏は「まずは練習の中で試し、試合では自然にできるようにする」とも述べ、徐々に慣れさせる大切さを訴えている。結果を焦らず、確実に力を発揮できるフォームを身につけることがこの時期の鍵となる。
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