守備は4つの局面に分けて練習 “ノックが当たり前”日本の常識を覆す米国流ドリル
■米国で野球指導学んだ菊池タクト氏 動きを分けて練習する大切さ解説
守備上達のポイントは「動きの分割」にあるという。米国で野球指導を学び、SNS上で野球ドリルを紹介し話題のスキルコーチ・菊池タクトさんは、フィールディングを「フットワーク」、「キャッチング」、「ステップワーク」、「スローイング」の4段階に分け、それぞれのドリルで精度を高める指導をしている。ノックで鍛える日本の常識を覆す守備理論は、一度は耳を傾ける価値がある。菊池さんの動画を「TURNING POINT」で見て、練習に取り入れたという指導者の声も届いている。
練習メニューに取り入れる指導者、保護者が急増中 守備力が向上する、菊池タクトさんのドリル
菊池さんは大学まで野球を続け、日本の高校で野球部の指導をしていた。しかし、野球指導のプロを志して25歳の時に高校教師を辞めて渡米。米国で学んだ理論や練習法は、自身が今まで経験した内容とは全く違っていた。今回の動画では、異国の地で学んだフィールディングの考え方を紹介している。
打球に対して足を動かす「フットワーク」、捕球して握り替える「キャッチング」、送球する方向に体を向けて助走する「ステップワーク」、強く正確に投げる「スローイング」の順になる。菊池さんは「守備では1球として同じボールはありません。試合を想定して対応できる打球を増やすためには、動きを細かく分けて練習していくことが大切です」と説明する。
菊池さんはステップワークからフットワークまでの動きで、「何となくから脱却してほしい」と訴える。何となく打球に入って、何となくバウンドを合わせて、何となくステップする練習は上達につながりにくいという。打球によってアウトを取るためにベストな動きがあり、反復練習で身に付くドリルを菊池さんは考案している。
「ぜひ、フィールディングで重要な4つの局面を覚えてもらいたいです。守備練習をすると言った時に何の練習をするのか。キャッチングなのかステップワークなのか。キャッチングの中でも何が苦手なのか、バリエーションを自分の中で持ちながら守備練習のイメージをつくっていけると、守備力の向上につながっていくと思います」
守備の安定はチーム力の向上に直結する。菊池さんは選手だけではなく、チームの守備に課題を感じている指導者にも米国流の理論やドリルを勧めている。
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