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【中編】プロの壁と「一芸」のなさを自覚して見つけた、自分だけの武器

【中編】プロの壁と「一芸」のなさを自覚して見つけた、自分だけの武器

東北楽天ゴールデンイーグルスなどで活躍し、首位打者にも輝いた鉄平さん。波乱万丈な野球人生を歩んできた鉄平さんに、圧倒的なプロの壁に直面した中日ドラゴンズ時代から、青天の霹靂だった移籍劇、そして楽天でレギュラーとして戦い抜いた日々のエピソードを伺った。

 

――プロの世界に入って、レベルの差はどう感じましたか?

鉄平:1軍の選手はさすがにすごいと思いましたが、入団から3〜4年いた2軍では、先輩たちを見て『何年か先にはこのレベルにいけるな』とバッティングには手応えを感じていました。自分が5年後、このバッターのようになっているか天秤にかけて『多分なれるな』と。

 

――では、1軍で活躍する選手とのギャップはどう埋まっていったのでしょうか?

鉄平:中日時代は、そのギャップは埋まらないままでした。当時の外野陣は福留さん、アレックス・オチョア、井上さん、大西さん、英智さんと、走攻守すべてにおいて化け物揃い。若手がレギュラーを押し退けるには『一芸に秀でるもの』が必要と言われますが、僕は肩も足も守備も勝てるものがほぼなかったんです。

――圧倒的な差の前で、どのようにモチベーションを保っていたのですか?

鉄平:唯一見つけた自分の武器が『若さ』でした。ダントツで若かったので、『この先輩たちも年齢でへばってくる時が必ず来る。そのタイミングでポンと入れるように力をつけておこう』と考えていました。自分から移籍したいと考えたことはなく、落合監督に『楽天へ行け』と言われた時は青天の霹靂でしたが、今の僕がいるのはそのおかげですし、本当に感謝しています。

 

――楽天に移籍後、首位打者も獲得されます。プロで生活する楽しさややりがいはありましたか?

鉄平:楽天に来て、レギュラーとして毎日ハイパフォーマンスを出し続ける難しさを痛感しました。仕事なので『楽しい』と思ったことはなく、めちゃくちゃきつかったです。ただ、がむしゃらに頑張って試合で結果を出せた時の安堵感や、やりがいのようなものはありましたね。

 

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