
「キャッチャーを辞めたい」から指導のプロへ。 緑川大陸が考える“挑戦できる”捕手の育て方
「なんとか、キャッチャーって楽しいなと思える
子どもたちを増やしたい」
小学生からプロ野球選手まで幅広く指導し、福岡ソフトバンクホークスの捕手育成にも携わるキャッチャーコーチ・緑川大陸さん。
現在は捕手の技術だけでなく、「キャッチャーって楽しい」「かっこいい」と思えるきっかけを子どもたちに届けています。
「キャッチャーを辞めたい」と思っていた
しかし、緑川さん自身も、最初からキャッチャーが好きだったわけではありません。
本格的にキャッチャーへ転向したのは高校2年生。突然任されたポジションで求められることは多く、打たれれば責任を感じる。指導者からのプレッシャーもある。
「キャッチャーは苦しい思いをしないといけない」
当時はそう感じ、中学時代の恩師に「キャッチャーを辞めたい」と連絡したこともあったといいます。
それでもキャッチャーを続けるうちに、少しずつその面白さを知っていきました。
「やりたくない」が「好き」に変わる。すると、もっと知りたい、もっと上手くなりたいと思うようになり、上達するスピードも変わっていきました。
「ミスしない」ではなく、挑戦できるキャッチャーへ
この経験は、現在の指導にもつながっています。
緑川さんが指導者に大切にしてほしいと考えているのが、子どもが挑戦できる環境をつくることです。
「ミスしないこと」が目標になってしまえば、プレーは消極的になっていきます。
たとえば走者一塁の場面で、「キャッチャーから一塁へ牽制してみよう」と挑戦した時。アウトになったかどうかだけではなく、まずそのプレーに挑戦したことを見る。
結果だけではなく、そこまでの取り組みや挑戦を見てあげる。そんな環境が、子どもの「もっとやってみたい」につながっていきます。
緑川大陸さんが考える「キャッチャー育成」を学ぶ
大学でも野球を続けましたが、卒業後は野球から離れ、約3年間ほとんど野球をしない時期を過ごします。
そして久しぶりに野球をやった時、改めて感じたのが、「やっぱり野球って楽しい」という感覚でした。
そこから自分でキャッチャーについて学び始め、MLBの捕手の動きや技術も研究。現役時代には知らなかった考え方に触れる中で、「キャッチャーはこうあるべき」という固定観念も少しずつなくなっていきました。

自身も動きを実演しながら、キャッチャーの技術を伝える
「好き」が、上達への一歩になる
緑川さんが大切にしているのは、「こうしなければいけない」と正解を押しつけることではありません。
まず楽しむ。
できることが増える。
すると、もっと知りたくなる。
実際、指導しているプロ野球選手から、こんな言葉をかけられたことがあったそうです。
「僕、最近うまくなった気がするんですよ」
上達を自分で実感できれば、「じゃあ、今度はこんな練習をしてみようか」と、その先へ進める。
これはプロでも、これからキャッチャーを始める小学生でも同じなのかもしれません。
好きになることが、上達への一歩になる。
子どもが「もっとやりたい」と思える捕手指導へ

「キャッチャーを、もっと楽しく、かっこいいポジションに」。その想いを胸に、子どもたちへの指導を続けている
かつて「キャッチャーを辞めたい」と思った緑川さんは、今、キャッチャーを好きになる子どもを増やす側にいます。
「結果的にキャッチャーをやっていて良かったと思えるし、
やっぱりキャッチャーは楽しい」
キャッチャーを、もっと楽しく、かっこいいポジションに。
9月30日、「挑戦できる」キャッチャーの育て方を学ぶ
9月30日(水)の無料オンラインイベント「キャッチャー育成講座」では、緑川さんとともに、これからの少年野球に必要な捕手育成を考えます。
できなかったことを注意して終わるのではなく、子どもが「もっとやってみたい」と思える環境をどうつくるか。キャッチャーを育てる指導のヒントを、ぜひ持ち帰ってください。








