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野球を辞めた時に何が残るか――野球塾代表・下広志が掲げる「引き算の思考」と自由な野球界への挑戦

野球を辞めた時に何が残るか――野球塾代表・下広志が掲げる「引き算の思考」と自由な野球界への挑戦

YouTube等で10万人以上の登録者を集め、予約の取れない野球スクール「Be Baseball Academy」を運営する下広志氏。彼が指導の根底に据えるのは、目先の戦績や数値目標ではない。

「選手が野球を辞めた時、一人の人間として何が残るか」。終わりを見据えた教育理念と、これからの野球界に求められる「自由と多様性」について語った。

3つの「Be」の理念と「引き算される野球」の真実

Be Baseball Academyの「Be」には、3つの大切な理念が込められている。

  • Be strong(困難や不安の中でも強くあり続けること)
  • Be moving(進化のために変化し続けること)
  • Be Winning(強くあり、変化を重ねて勝ち続けること)

この理念の背景にあるのが、下代表の持論である「引き算の思考」だ。人生のどこかで野球を辞めた時、「自分-野球」という引き算が行われる。

「ホームランを50本打った、150キロを投げたという称号や数値は、野球を離れた人生で直接使えるわけではありません。大切なのは、困難に対してどう対処し、どう判断し意思決定してきたか。その経験と姿勢こそが、引き算された後に残る本質的な価値なのです」

思考のロジックを磨き、次のステージへ「転用」する力

下代表のレッスンでは、最新のデータや物理法則を用いた論理的なアプローチが取り入れられているが、それ自体も目的ではなく「自分を研鑽するためのツール」に過ぎない。

「上手くいかない時に『データがこう出ているからこう修正しよう』と試行錯誤するロジックや経験こそが貴重です。野球で培った思考性や突進力(ブルドーザー力)は、将来別の仕事や起業など、どんな分野へ進んでもそのまま『転用・応用』できます」

目先の成功だけでなく、生涯にわたって成果を出し続けられる「自走できる人間」を育てることこそが、指導者としての真のゴールなのだ。

閉塞感を打破し、多様で「自由な野球界」へ

今後の展望について、下代表は「都心部にコンビニのように通える練習場を増やしたい」と語る。スマホ1台と一畳のスペースがあれば、どこからでも世界へ挑戦できる環境づくりを目指している。

さらに、現在の少年野球界が抱える閉塞感や過度な拘束にも言及。「土日をすべて野球で潰すのが当たり前という風潮を少し緩め、家族の時間や他の選択肢も尊重できるフレキシブルでポジティブな環境にしていきたい」と強調する。

強固な固定観念を解き放ち、子どもたちが野球を大好きなまま成長していける柔軟で自由な野球界へ――。下代表の挑戦はこれからも続いていく。


Be Baseball Academy 概要

代表
下 広志(しも・ひろし)

プロフィール
1986年、千葉県出身。習志野高では硬式野球部に所属。大学卒業後、スポーツスクールを運営する事業会社へ就職。その後独立し、野球スクールJBS武蔵を10年間運営した後、2023年にBe Baseball Academyを設立。計測機器を用いてアプローチする合理的な練習方法を提供し、目標達成に励む子どもたちの技術向上をサポートしている。保護者や指導者の課題解決のために開設したYouTubeは、10万人から支持を受けるなど、分かりやすい理論に定評がある。


下広志代表の指導を、動画でも公開中

バッティング技術や身体の使い方、選手自身が成長していくための考え方まで。
下広志代表が実践する指導を、TURNING POINTの動画でもご覧いただけます。

下広志代表の出演動画を見る