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【前編】プロも実践する「94のドリル」。データで正当に評価する新時代のキャッチャー育成法

【前編】プロも実践する「94のドリル」。データで正当に評価する新時代のキャッチャー育成法

――まずは、緑川さんの現在の活動内容について教えてください。

緑川:現在は、福岡ソフトバンクホークスとアドバイザリー契約を結ばせていただいています。基本的には、1軍から3軍までの試合動画や練習動画を毎日チェックして、選手へのアドバイスやメニューの作成を行っています。また、月に1度は1週間ほどチームに帯同し、直接動きの微調整や実技指導を行っています。

 

――1軍から3軍の試合を毎日チェックするのは大変な作業ですね。選手とのコミュニケーションにおいて、気を付けているポイントはありますか?

緑川:選手たちがどう感じているのか、どこに違和感や手応えを持っているのか、まずは「話を聞くこと」を一番に心掛けています。日々映像を見ていると気付く点もたくさんあるのですが、すぐには伝えません。気付いた点があっても、次の試合では自ら修正してくる選手もいるからです。一度状況をじっくり観察し、本人も違和感や悩みを抱えていると分かったタイミングで、私が感じたことを伝えるようにしています。こちらからの一方通行にならないことが大切ですね。

 

――緑川さんは、非常に多くのキャッチャー向けドリル(練習法)をお持ちだと伺いました。独自の練習法はどうやって生み出しているのでしょうか?

緑川:細かく分けると、現在94個ほどの練習メニューがあります。これらのアイデアは、突然閃くというよりも、選手たちが引き出してくれる感覚に近いです。 日頃から「どうやったらこの選手の悩みが解決するだろう」と頭を悩ませてストックしているアイデアがあり、現場で選手が悩みを打ち明けてくれたタイミングで「あ、今はこの練習が合うな」とポンっと出てくるんです。日々の彼らのプレーからヒントをもらい、一緒にドリルを作り上げているような感覚ですね。

 

 

――「キャッチャーの評価」についても、独自の視点をお持ちですね。

緑川:私がホークスで意識しているのは、「キャッチャーの評価軸を明確にすること」です。例えば、盗塁を刺せなかった時、キャッチャーだけの責任にされがちですが、実際にはキャッチャーにはどうしようもない要素もあります。「盗塁阻止率」という結果だけで評価してしまうと、基準がブレてしまうんです。

 

――どのようにして正当な評価軸を作っているのですか?

緑川:チームのアナリストと密にコミュニケーションを取り、データをスコア化してもらっています。例えば「フレーミング(※際どい球をストライクに見せる技術)」をスコア化していて、ある選手は「この技術だけで年間〇〇点分の失点を防いでいる」というデータが出ました。今までキャッチャーは「打たれた・走られた」というマイナス面でしか評価されづらかったのですが、こうして数字で成果が見えると、選手も「やっていてよかった」と自信を持てるようになります。キャッチャーがやりがいを持てる環境作りは、非常に重要だと考えています。

 

取材:2026年4月

 

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・【6.6|開催】緑川大陸さん講師「super fun キャッチャー」

https://tp-bb.jp/announce/1051

 

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