公式SNS

  • X
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • YouTube
【実例】感覚的だった指導から脱却へ 昭和世代のパパコーチを変えた「言葉で伝える技術」

【実例】感覚的だった指導から脱却へ 昭和世代のパパコーチを変えた「言葉で伝える技術」

「ちゃんと言葉で技術を伝えられるようになりたい」。自身の感覚的な指導から抜け出し、新しい技術を取り込むためTURNING POINTの有料会員になった。今回は群馬県で学童野球のヘッドコーチを務める小林真さんにインタビューを決行。長年野球を経験してきたからこその葛藤や、パパコーチならではのリアルな悩み、そしてTURNING POINTを活用した指導の変化について赤裸々に語ってくれた。

 

ーーチームとの関わり方は?

息子が小学5年生で、今度春に新6年生になります。1つ上の世代が引退したタイミングで保護者コーチからヘッドコーチになり、背番号29をつけてやらせていただいています。息子は2年生からチームに入り、今はセカンドのレギュラーで8番を打っています。すごく体が小さいんですけれども。チームとしては去年、マクドナルド・トーナメントで初めて全国大会に出場しました。

 

ーーご自身の野球歴

私自身は今50歳で、小中高、そして大学はサークルで、就職して少し休んでから草野球を始めてずっと野球を続けています。今は一般と壮年の2つのクラスに所属しているんですが、去年の夏にコーチになった時に「1年ごめん、参加できない」と仲間に伝えて、今はコーチの方を優先しています。

 

 

ーー有料会員になった時期、理由

去年の10月頃だったと思います。きっかけは2つありました。1つ目は、SNSなどでスイングのワンシーンを見て「OK」「NG」と解説されているのを見ても、それだけではなかなか分からないなと感じていたことです。私自身が昭和世代の人間なので、技術的な話が昔とすごく変わってきている中で、新しい技術を取り込みたいという思いがありました。

 

2つ目は、長年野球をやってきたので何かしら役に立てるかと思ってコーチを始めたものの、いざ教えようとすると「言葉」で伝えられなかったんです。自分の感覚的な部分が多いと実感したので、新しいものを取り入れつつ、ちゃんと言葉で技術を伝えられるようになりたいと思って入会しました。

 

ーーよく見る動画や参考にしている指導者

少し偏っているんですが、打撃の動画ばかり見てしまいますね。高島誠さんや生島峰至さん、ミノルマンさん、最近のイベントだと菊池タクトさんの動画がすごく分かりやすくて見ています。うちのチームは息子も含めて体の小さい子が多いので、「小さい体でどうやってしっかりと力を伝えるか」という部分を学びたいと強く思っています。動画を参考にして、メディシンボールやハンガーなど、練習用の小道具もいろいろと用意して取り入れています。

 

ーー指導は変化しましたか?

ただ「こうだよ」と技術を教えるのではなく、ドリルを取り入れて「これはこういうために大事なんだよ」と説明してあげるようになりました。そうすることで、子どもたちも前向きに取り組んでくれるようになったと感じています。楽しみながら、お互いにやれているのかなと思います。

 

普段は水曜日と日曜日が休みなので、水曜日の夕方からの自主練習を私が任されています。その練習の前に動画を見て、「今日はこれやろうかな」と、集まる人数に合わせてメニューを組み立てています。頭の中だけだと「あれ、どうだったかな」と迷ってしまうので、プリントアウトできるPDFのドリルも確認できるように残して活用していますね。車での移動中など、隙間時間に見られる動画の長さもちょうど良くて見やすいです。

 

 

ーーターニングポイントの魅力

色々な指導者の方の動画を見ると混乱しそうに思えるかもしれませんが、見ていると共通点が見つかるんです。それぞれが全く違うことを言っているわけではなく、それぞれの理論がある。それが自分の中の「引き出し」になっている感覚があります。引き出しが増えることで、「この子はこっちのアプローチかな」「あの子はこっちかな」と、目の前の子どもに合わせて使い分けられるのがいいですね。

 

ーーパパコーチならではの悩みと立ち回り

どうしても自分の子どもに対しては厳しく当たってしまう時がありますね。以前、ストライクだけバントというサインが出ている時に、息子が高めのボールをバントしに行ってしまって、思わず「バカ!」と言ってしまったことがありました(笑)。よその子には絶対に言わないんですが……。グラウンド内では厳しくしてしまう分、帰りの車の中では「ここは良かったよ」とフォローするようにしています。

 

また、チームには私以外にも保護者コーチがいるんですが、みんなの目線が揃っていないと意味がないので、「今日はガミガミ言わないで見守ってみよう」などと連携を取るようにしています。現役の親ではない方が監督をされているので、監督を孤立させないように立ち回ることも気をつけていますね。技術的なことだけでなく、グラウンドの整備などマナー面に関しても、誰かが言わないといけないので、煙たがられても私が口うるさく言うようにしています。

 

※取材:2026年3月